高野辰之の詩(長野県中野市) ; 姫白蝶が乱舞する里

− 2005.05.14(土) 晴れ −

 山菜(タラの芽とワラビ)採りに飯山方面に行ってみようとR403(谷街道)を北上し桜で有名な須坂市の臥竜山公園に立ち寄り飯山市まで直行しました。
斑尾高原から眺める高社山(別称;高井富士) 斑尾山 斑尾高原より
 飯山の町並み(雪と寺町)を通過し県道97で斑尾高原に行ってみました。途中、わずかですが道路脇のタラの芽を採りました。心地よい風が吹くなか、斑尾高原で昼食をとりました。
高野辰之記念館 大平山と真宝寺(杉に囲まれた赤い屋根)
 斑尾高原から大池・七曲の池を通過し豊田村(現中野市)に下り、文部省唱歌「故郷」「紅葉」「朧月夜」を生んだ文学博士“高野辰之”の記念館に寄ってみました。
紅葉 高野辰之記念館
 大平山は“故郷”の一節“兎追いしかの山”であり、真宝寺の鐘は“朧月夜”の一節“蛙の鳴くねも鐘の音も”です。
千曲川河川敷の菜の花畑と高社山(別称;高井富士) 飯山市
 飯山市の菜の花、まだ咲き終えていませんでした。高野辰之も飯山に居た頃、このような菜の花を見て“朧月夜”で“菜の花畠に〜”と詠んだのでしょうか。
一、菜の花畠(ばたけ)に
  入日(いりひ)薄れ
  見わたす山の端(やまのは)
  霞ふかし
  春風そよふく 空を見れば
  夕月かかりて におい淡し(あわし)
二、里わの火影(ほかげ)も
  森の色も
  田中(たなか)の小路(こみち)を
  たどる人も
  蛙(かわず)のなくねも かねの音も
  さながら霞める(かすめる)朧月夜
 高野辰之の歌には、他に“日の丸の旗”“春がきた”“春の小川”があります。91年のNHK日本の歌ふるさとの歌百選に6曲中5曲が選ばれ人々に愛され続けています。
ヒメシロチョウ 腹薬の清水(黒岩山伏流水)
 再び飯山市に戻りました。訳は黒岩山の断層下黒岩熔岩と崩壊層の間から湧き出す“腹薬の清水”を汲むためです。昨年、この湧水を飲み何とうまい水だろうと感じたからです。
 斑尾高原に行く道端(飯山斑尾新井線)で採ったタラの芽と、三水村で探索(長野荒瀬原線の鼻見城山北側)中に採ったワラビをつまみにし、最高に美味い“腹薬の清水”で割った水割り、仕上げは戸隠そば、今夜は何と贅沢なんでしょう。
 “腹薬の清水”は、水割りだけでなく珈琲にも合います。文句なく“まいぅ〜”です。今回は10リットルジャバラポリ缶だけでしたが、次回は18リットルポリ缶も持参し炊飯や味噌汁で試してみようと思います。