See you (長野県白馬村) ; アルプスの妖精に見送られ

− 2006.06.21(水) 曇 −

 週末になると天気が崩れる、ならば週の半ばならどうだ。そう思い水曜日に休みをとった。水曜に近づくにつれ、晴後曇の予報は遂に曇後雨になってしまった。
露天風呂見ぃ〜つけた 梅雨時の白馬も絵になる
 厚く覆われた曇り空を押しのけ陽が少し射し出した。往けると確信し8時に家を出る。美麻のトンネルを抜けると白馬の空は薄青空が広がりつつある。
途中まで見送ってくれたアルプスの妖精
 第一ポイントを偵察し、10時50分に最終目的地に着く。ロケーションを見て回る。“マズイ”との直感、花がなさ過ぎるし草の丈も伸びている。とりあえず早弁にして体勢を整える。
クモマツマキチョウ(今日の貴重な1枚) アサギマダラ(一応飛翔写真である)
 おにぎりを半分食べた時に初飛来、スクランブルをかける。イワハタザオに止まるが1秒以内、撮れるわけがない。旧式デジカメに腹を立て、戻っておにぎりの残りを食べる。
ツマキチョウ サカハチチョウ
 来た来た・・・・撮れない。こんな状態が約1時間半も続く。今までのなかで飛来は最も多い、しかし全く撮れない。証拠写真が1枚撮れたところで一休み。
ヤマキマダラヒカゲ イチモンジチョウ
 山の雰囲気がおかしくなってきた。成果なく撤収かと思っているところに雨が降ってきた。本降りだ。傘を広げようとしたら目の前の木にキアゲハ(来る時、そうだった)が・・・・いや違うぞ、何だ“新鮮なギフチョウ”ではないか。カメラ位置を考えている間に飛び去ってしまった。
メスグロヒョウモン クモガタヒョウモン
 400〜500m戻ったところで妻に電話をする。話始めたら目の前にクモツキが現れる。「もう帰っちゃうの」と話しかけてきたように思えた。連写で追うが撮れているかわからない。しばらく私の周りを旋回し戻っていった。「来シーズン、きっと逢おうね」と手を振って別れた。
 源泉と登山口の間に調整排水している場所がある。その下に簡易露天風呂があった。手を入れてみたら丁度良い湯加減だ。結構歩くので足腰が痛い、この次に来た時に足湯を使わせてもらおう。
 満足にクモツキを撮ることが出来なかった。決して負け惜しみではないが目の保養は十分に出来た。この場所を教えて下さった“みそら野の住人”さんがおっしゃった“目の保養が最高、写真は副産物”という言葉を思い出した。