白馬の青い姫(長野県白馬村) ; 近似種が棲み分ける里

− 2006.07.01(土) 曇時々雨 −

 朝方まで降っていた雨も止み日が射してきた。雨さえ降っていなければ撮影は可能だろうと、一旦は中止にしたものの8時に白馬に向け家を出る。
松川の川面に漂うガス (松川橋)
 白馬に近づくにつれ雲は鉛色を増す。美麻でヒメシジミを撮る。少しボロの個体が目立つようになった。雲に覆われた北アルプスを眺めたく松川橋に行ってみた。川面に漂うガスが幻想的だ。
ヒメシジミ  シジミチョウ科ヒメシジミ亜科
 時々雨が降ってくるが、ヒメシジミは元気に飛んでいた。白馬のヒメシジミは最盛期のようだ。もう1週間もすればボロの個体も目立つようになるだろう。
ミヤマシジミ  シジミチョウ科ヒメシジミ亜科
 ミヤマシジミは限られた場所でしか見られない。ギフチョウやヒメギフチョウより少ないのに保護活動の対象外になっている。本当に蝶を愛する人たちなら保護の対象にすべきだと思う。
アサマシジミ  シジミチョウ科ヒメシジミ亜科
 数は少ないがミヤマシジミより生息範囲は広いように思う。ミヤマシジミ同様に保護活動の対象外になっている。撮影出来たのは今日もオスだけである。
アサマシジミ(♂) アサマシジミ(♂の裏面)
 私が知らない多発生の場所があるようです。この個体は3日前に撮ったものと同じ可能性が大です。ナンテンハギが自生している場所は何箇所か知っていますが見て回ったがいませんでした。
 ヒメシジミはミヤマシジミとアサマシジミと混生していますが、ミヤマシジミとアサマシジミの混生地は知りません。食草のコマツナギとナンテンハギの混生地も知りません。3種を1km以内で見ることが出来るのに・・・・。
 ギフとクモツキに夢中になっていたら早いもので7月です。高地性のアサマシジミを撮りに訪れるまでは、方向違いの浅間山系に入り浸りになりそうです。
 ヒメ、ミヤマ、アサマの同定が出来ませんでした。まだメスと裏面での同定は難しいです。オスについては開翅と飛翔時での同定は何とか出来るようになりました。