黒斑山 (長野県小諸市) ; 浅間山の第一外輪山

− 2006.08.04(金) 快晴 −

 浅間山第一外輪山の黒斑山(くろふやま;2414m)と蛇骨岳(じゃこつだけ;2366m)に登りたく1ケ月前から計画していた。梅雨明けが遅れたので計画より1週間遅れで決行した。
佐久平上空にかかる雲海(車坂峠より) ニッコウキスゲとハクサンフウロ
 13歳年上の兄を誘っての登山。東京から新幹線で着いた兄を上田駅で8時にピックアップし登山口のある車坂峠に9時30分に着いた。終盤に入ったニッコウキスゲを撮り表コースで入山する。
登山開始直後に見上げる黒斑山のスロープ 外輪山稜線近くから眺める浅間山
 千葉から来たという兄と同年代のご夫婦と蛇骨岳までの往復をご一緒することになる。登山目的は時期を逸しているかもしれないアサマシジミの撮影にある。
麓からキザギザに見える牙山(ぎっぱさん) 登山道の右は400m以上の絶壁火口壁
 稜線に登ると足がすくむ絶壁の火口壁が・・・・。トーミの頭と言われる岩の上で昼食、毎度のことだが怖くて食事が喉を通らないので少し離れた岩影で陣取る。
急坂のない稜線上の登山道 蛇骨岳方向の外輪山
 外輪山ゆえに絶えず全部が一望できる。涼しい風が足元から吹き上げてくる。快晴でクッキリ見える浅間山、なんとも言えない絶景だ。
右手火口壁の下に広がる湯の平(火口原) 第一外輪山の最高峰である黒斑山
 火口壁に群生するクロマメノキの上をアサマモンキチョウが飛んでいる。命がけの撮影をすることもないので眺めて楽しむことにした。
足を滑らせたら400m以上滑落する 外輪山の端がJバントと言われる場所
 火山規制で現在は蛇骨岳までしか行けない。Jバンドから湯の平に降りて浅間山荘に下れるともっと魅力が楽しめるのだが・・・・。
 アサマシジミはどうしたかって? ・・ 多分、棲家は湯の平じゃないですか?・・あまりの絶景で蝶撮影はすっかり忘れてしまいました。撮った写真は浅間山と第一外輪山の絶壁火口壁だけです。
 黒斑山で引き返す人は多分7割ぐらいかな、そんなこともあって蛇骨岳までは静かな稜線歩きが楽しめました。ここは小学生などの遠足はないので中高年ハイカー向けといったところでしょう。
最も近くで眺める浅間山(蛇骨岳) 嬬恋村の高原野菜畑が眼下に広がる
 蛇骨岳から眺める浅間山。その正面に登山道がクッキリとついている。ここ数十年は登山禁止なのだが何故クッキリと残っているのだろうか。
蛇骨岳山頂 黒斑山山頂から眺める浅間山(帰路)
 蛇骨岳に着いたのは13時30分。高山は昼を過ぎるとガスが発生する。外輪山と牙山の裂け目辺りからガスが吹き上げ時々浅間山も見えなくなる。
トーミの頭(帰路) コマクサ
 昼食をとったトーミの頭、この狭い岩場の上での食事です。こうやって眺めると高所恐怖症でなくても怖くなるでしょう。よく見てください大きな裂け目があります。
 車坂峠の草原ではベニヒカゲの発生が始まっていました。楽しみながらゆっくり歩いたので随分時間がかかりました。
 車坂峠 9:40 → 外輪山稜線上 11:30 → 黒斑山 12:50 → 蛇骨岳 13:40 →黒斑山 14:25 → 車坂峠 16:10/万歩計13,600歩。