八方尾根(長野県白馬村) ; 八方尾根自然研究路

− 2006.08.13(日) 快晴 −

 小遠見山トレッキングを予定していたが、前日“みそら野の住人”さんから「花と蝶なら八方尾根の方が良い」とのご案内を頂いたのて急遽変更し妻を誘って7時に家を出た。
グラートクワッドリフト下のお花畑 白馬三山(黒菱平より)
 黒菱展望道路の終点から“黒菱第3ペア”に乗り黒菱平でグラートクワッドリフトに乗り継ぎ八方池山荘へ。帰りは八方池から黒菱平まで登山道を下る計画を立てていた。
八方尾根自然研究路
 黒菱林道駐車場は余裕で止められ“黒菱第3ペア”も直に乗れた。黒菱平からは“アルペンクワッドリフト”で上がってくる観光客でリフトも登山道も大渋滞だ。
雪渓が残っていた 八方池が見えてきた
 黒菱平に着いたのは8時45分。白馬三山がクッキリ見えた。八方池山荘から右手の登山道を登った。木道との合流地点から右手眼下に“見慣れた場所”が確認できた。
八方池
 一昨年の8月1日に単独で来た時はガスで八方池の周囲や白馬三山・不帰キレットは見ることが出来なかった。それに比べ今日は時々ガスが吹き上げてきたものの絶景の眺望だった。
リフト終着駅 八方池山荘 眼下に見慣れた場所が・・・・知る人ぞ知る
 八方池に着いたのは10時10分だった。北側の高台で昼食をとり唐松岳に続く登山道を少し登ってみた。ベニヒカゲだかクモマベニヒカゲだか識別はつかないが忙しく飛んでいた。
グラートクワッドリフトサイドの登山道 黒菱平
 八方池山荘から黒菱平まで登山道を歩いて下る人は数えるほどしかいなかった。高山植物や蝶の撮影をしたかったので石畳の歩きにくい登山道だったが我慢して下った。
 今日の撮影目的は、第一に“ゴマシジミ”で第二が“クモマベニヒカゲ”だった。そして第三が高山植物。一旦は諦めかけたゴマシジミの撮影、意外な場所での出遭いに感動した。
 ベニヒカゲの撮影は出来たが“クモマベニヒカゲ”は目撃すら出来なかった。来年の楽しみにしておこう。
 かなりの種類の高山植物を撮った。全部掲載しようかと思ったがサーバーの容量が少ないので、珍しくピントの合った白い花を二つだけ掲載する。
ゴマシジミ シジミチョウ科ヒメシジミ亜科 絶滅危惧U類
 ゴマシジミは絶滅危惧U類に指定されているヒメシジミの仲間である。青ゴマといって表面が綺麗な青紋のあるものから黒ゴマという本種のようなものまで地域変異の多い蝶である。
ベニヒカゲ(撮りたかったのはクモマベニヒカゲだったのに)
 ベニヒカゲは湯ノ丸で幾つも撮ったが北アルプス産は初めてである。本種も微妙に変異がある蝶で沢一つ越えただけで違ってくる。
ワタスゲ(珍しくピントが合った) クモマミミナグサ(ナデシコ科)
 クモマミミナグサは北アルプスのみに分布する珍しい高山植物である。この辺りには“シロウマ○○”と地名が頭に付く植物がいくつもある。
 来週の週末は仙台出張だ。早いもので今年の蝶シーズンは山を越える。今年残すところの初見ならびに初撮影は“クロツバメシジミ”ぐらいになってしまうかな・・・・。
 今年は“ギフチョウ”“クモマツマキチョウ”“アサマシジミ”“ミヤマシジミ”“ゴマシジミ”“コヒョウモンモドキ”と希少種が撮影出来たので大満足です。コヒョウモンモドキ以外は全て白馬、みそら野の住人さんには感謝が尽くせません。100種を越えると生息地を知っている人の案内がないと難しいですね。
胡麻小灰蝶