木曽駒ケ岳(長野県駒ヶ根市) ; 木曽山脈の最高峰

− 2006.10.09(月) 快晴 −

 犀川紀行の第3弾、最終日は奈良井川の源流がある木曽山脈の主峰、木曽駒ケ岳(きそこまがたけ;2956m)の登山だ。県歌“信濃の国”でも歌われるこの山は日本100名山の一つである。
ロープウェイ発着駅のしらび台 千畳敷の先に八丁坂が見える
 早太郎温泉入口にある宿を5時に出て菅の台バスターミナルまで徒歩で行く。バスターミナルは既に長蛇の列、切符売場に私が並び兄はバス停に並ぶ。
千畳敷遊歩道から登山道へ 振り返ると駒ヶ根市の市街地が見える
 昨日はロープウェイの待ち時間が4時間を越えたようだ。千畳敷カールに行けず引き返し再トライする人が同じ宿にもいた。アイスバーンで登山規制される可能性大だと宿の主人が話していた。
氷結した山肌 八丁坂の急坂
 ロープウェイ乗継駅のしらび台まで約30分、すれ違いの出来ない細い道である。乗継駅手前で日の出を迎えた。始発の第2便に乗れたので待たずにロープウェイに乗れた。
八丁坂上部より千畳敷を見下ろす 乗越浄土から岩山の宝剣岳を眺める
 千畳敷カールを横切り八丁坂の急坂を登る。整備され過ぎの登山道は一昨日の霙が氷結しアイスバーンになっていた。岩盤の氷柱が折れ落石かと思わせる崩れ方をしている。
氷結のアップ写真 駒ケ岳山頂から眺める北アルプス
 乗越浄土から岩山の宝剣岳(ほうけんだけ;2931m)を眺める。誰でも簡単に登れそうだと錯覚させる。高所恐怖症の私には無縁の山だ。
奈良井川源流がある木曽駒ケ岳の山麓 中岳から見下ろす乗越浄土と宝剣岳(帰路)
 乗越浄土で朝食のおにぎりを食す。駒ケ岳まで行くのは止めようと思っていたが実際に見てみるとハイキングコースである。中岳(なかだけ;2925m)を経て簡単に駒ケ岳の頂上を踏めた。
 駒ケ岳の山頂は360度の大パノラマだ。西方に御岳山、北西に乗鞍岳と穂高連峰、北に北アルプスが続く。一昨日の秋雨前線の大荒れが初冠雪になったようだ。白馬では遭難事故が起きたようだ。
 北東方向に浅間山系、東に甲斐駒ケ岳、南に向け南アルプスが続く。南アルプスの先に富士山が見える。木曽山脈の主峰というものの女性的で浅間山系の山並みを思わせる。
中岳から振り返り主峰駒ケ岳を眺める(帰路) 乗越浄土から八丁坂を見下ろす(帰路)
 山岳撮影にはワイドコンバージョンを離せない。注意を怠ったのであおりが著しい写真もあった。駒ケ岳は3000mに44m足りない。今までに登った山では最も高い山である。
乗越浄土から千畳敷を見下ろす(帰路) 剣ケ池より眺める千畳敷カールの全貌
 千畳敷遊歩道を右回りし剣ケ池より千畳敷カールの全貌を捕らえる。話は変わるが木曽駒ケ岳にはミヤマシロチョウやオオイチモンジそしてコヒオドシが生息しているらしい。そんな季節に来てみたい。
ロープウェイ 早太郎温泉より眺める見返りの宝剣岳
 下りロープウェイが混雑しないうちに昇ってくるゴンドラを撮影し早めに下山した。早め早めに行動を起こしたため乗継バスも待たずに乗れた。しらび台の駐車場周辺は昇り順番待ちの人たちがあちこちで陣取りお昼を食べていた。
 菅の台バスターミナル 5:30 → しらび台 6:15 → 千畳敷 6:40 → 7:30 乗越浄土 7:50 → 中岳 8:20 → 8:40 駒ケ岳 9:10 → 中岳 9:40 → 乗越浄土 10:00 → 剣ケ池 10:40 → 千畳敷 11:10 → 12:20 菅の台バスターミナル。
 中央自動車道の駒ヶ根ICで乗り長野自動車道の豊科ICで降りた。松本トンネルと三才山トンネルを越え上田市の実家に15時半に着いた。昨日は父の命日、墓参りし夕食を頂き兄を残し20時過ぎに帰宅した。