2013年の蝶便り未撮影種もいくつか・・・・
 
 2013年は「バタフライガーデン2年度」、昨シーズンは家の周りに宿根草を植えたり農道周りの環境を整えたことで64種を撮影出来た。今シーズンの目標は70種を超えること、アサギマダラを呼ぶということだ。
 バタフライガーデン(蝶庭と略す)における「蝶の初見日」は、モンシロチョウで3月8日であった。
 昨シーズンもモンシロチョウで3月16日、したがって8日早いことになる。
シロチョウ科 モンシロチョウ シロチョウ亜科 (蝶庭;03.08   (蝶庭;06.22
 昨シーズンは5月12日だったのでとにかく早いという感じだ。
 この分だと昨シーズンより全体的に早い発生になるだろうと、この時点で予感した。
 
シジミチョウ科 トラフシジミ ミドリシジミ亜科 (蝶庭;04.15
  情報不足/環境省;準絶滅危惧
   オオルリシジミの保護に理解を示す地域ゆえ、絶滅が危惧される種の保全も取り組まれるよう望みます。
 21日の大雪で「雪とのコラボ」を観察出来た。
アゲハチョウ科 ヒメギフチョウ ウスバアゲハ亜科 (市内;04.16   (市内;04.22
 
 春の訪れは早く暖かい日が続き蝶の発生も早かろうと思った。しかし、4月中旬以降は寒の戻り、4月21日には春のドカ雪が降った。これで蝶の発生も早いもの遅いものと入り乱れ分からなくなるかも知れない。
 今シーズン「蝶庭新規登録1号」である。
 居ても不思議ではないが「撮影して何ぼ」とにかく嬉しい出遭いになった。
 
(蝶庭;04.28   シジミチョウ科 コツバメ ミドリシジミ亜科(市内;04.18
  
情報不足/環境省;準絶滅危惧   準絶滅危惧/環境省;絶滅危惧T類
 
ヒメギフチョウ   ギフチョウ
アゲハチョウ科 ヒメギフチョウとギフチョウ ウスバアゲハ亜科 (大北;04.25
 ヒメギフチョウの赤上りを撮影したく大北に行った。撮影中は気付かなかったが帰宅して整理しているとギフチョウが写っていた。そういえば混生地であったことを忘れていた。今シーズンkギフチョウ撮影はこれのみ。
  
絶滅危惧U類/環境省;準絶滅危惧  
 戸隠産はメスしか撮影していなかったが今シーズンで揃った。
 北アルプス産はいずれの発生地でも完全に空振りで終えた。初めてのことなので悔しい。
 
シロチョウ科 クモマツマキチョウ シロチョウ亜科(北信;05.05
 
 オオルリシジミの発生は5月17日であった。昨シーズンは無精卵が目立ったので発生数が心配されていた。初夏を告げる蝶としてクモガタヒョウモンがあげられる。当地ではそれに先行してウラギンヒョウモンが発生する。
   昨シーズンより早い発生そして個体数も多いように感じた。
タテハチョウ科 クモガタヒョウモン タテハチョウ亜科(蝶庭;05.24   (蝶庭;05.29
  
準絶滅危惧/環境省;絶滅危惧T類  
 ヒメシロも好きな蝶の一つだ。しかし春型は撮影するも夏型は見掛けることも少なくなった。
 前述は昨シーズンのものだが今シーズンは一段と感じる。
 
シロチョウ科 ヒメシロチョウ コバネシロチョウ亜科(市内;05.26
  
  絶滅危惧T類/環境省;絶滅危惧T類
   毎年恒例になっている「親子観察会」が開催された。
 会員になっているので班別の説明員役を仰せつかった。蝶全般にわたる説明が好評だった。
シジミチョウ科 オオルリシジミ ヒメシジミ亜科(市内;06.02
 
 バタフライガーデンの3大目標は、「オオルリシジミが棲む家」「アサギマダラの渡り給蜜地」「絶滅危惧種の駈込寺」である。オオルリシジミは、ログハウスを写し込んだり産卵シーンが撮影出来目標達成だ。
絶滅危惧T類/環境省;絶滅危惧T類  
 ログハウスを写し込んだ写真と散乱シーンが撮影できた。
 自然羽化するのは何時になるだろうか。農道法面に天敵のハチが棲み付いているので駆除が必須だ。
 
シジミチョウ科 オオルリシジミ ヒメシジミ亜科(蝶庭;06.02
  環境省;準絶滅危惧
   数が少ないものの水田の畦道で発生している。
 いつ絶滅するか分からないので農道に食草を増やすので自主避難して欲しい。
シジミチョウ科 ヒメシジミ ヒメシジミ亜科(蝶庭;06.02 
絶滅危惧T類/環境省;絶滅危惧T類  
 自然発生として話題になった飯山産のオオルリシジミ。「親子観察会」に参加した。
 広い範囲で見つけるのも一苦労。5〜6頭発生していたようだ。
 
シジミチョウ科 オオルリシジミ ヒメシジミ亜科(北信;06.09
  
 次は2012年で初見かつ初撮影の蝶・・・・4〜5年前に生息地であることを教えてもらっていたが、希少種であることから本気で探していなかった。今年は当たり年なのか数が多く容易に撮影出来た。
  環境省;準絶滅危惧
   今シーズンはヒメシジミの当り年なのか随所で大量発生したようだ。
 これだけ多くいると斑紋異常個体を捜したくなる。若干の「紋流れ」が容易に見つかった。
シジミチョウ科 ヒメシジミ ヒメシジミ亜科(北信;06.09
  
準絶滅危惧/環境省;準絶滅危惧  
 初見の蝶、「珍蝶中の珍蝶」というだけあって生息環境を選ぶ。
 ヒルが同居する河原とのことで完全防備、500mを装着していたのでワンチャンスを活かせた。
 
シジミチョウ科 ベニモンカラスシジミ ミドリシジミ亜科(南信;06.11
  
   信州南端ゆえに見られる蝶、モンキアゲハとアオスジアゲハは目撃こそしたものの撮影出来ず。
 信州産として初撮影、帰路に着く直前に本種を偶然見掛けた。
シジミチョウ科 ムラサキシジミ ミドリシジミ亜科(南信;06.11
 
 次は同定に悩ましい蝶だ。ゼフィルスやヒョウモンの仲間が特に難しい。家の周辺でも見られるので自信を持って同定できるようにしたい。その代表格が我が家に飛来した。
情報不足/環境省;絶滅危惧U類  
 今シーズン「蝶庭新規登録2号」まさかの蝶である。
 本種は憧れの蝶の一つ、昨シーズンは一度も顔を見せなかったが、今シーズンは長い間見られた。
 
(蝶庭;06.25   タテハチョウ科 ヒョウモンチョウ セセリチョウ亜科(蝶庭;06.22
  準絶滅危惧/環境省;絶滅危惧T類
   アサマシジミの高地性、別称「ミョウコウシジミ」と呼ばれる。
 妙高高原に生息するミョウコウシジミを撮影してみたい。別の産地で見られる類似個体と比較したい。
シジミチョウ科 アサマシジミ(ミョウコウシジミ) ヒメシジミ亜科(大北;06.23
準絶滅危惧/環境省;絶滅危惧T類  
 地の一般的個体は独特で、二つ下の東信産に酷似している。
 撮影時期が発生末期に近かったためか青鱗が広がっている個体しか見当たらなかった。
 
シジミチョウ科 アサマシジミ ヒメシジミ亜科(大北;06.23
 
 東信のミヤマシジミは絶滅が危惧されている。その限られた発生地は知る人ぞ知るという局所分布だ。それが、昨シーズン我が家の農道でオスとメスが観察されている。何処から飛来したか謎解きに懸命になった。
  準絶滅危惧/環境省;絶滅危惧T類
   市内に限られた発生地があるという情報を得て第1化の発生を待って行ってみた。
 この発生地から飛来したとは到底考えられないほど離れている。
シジミチョウ科 ミヤマシジミ ヒメシジミ亜科(市内;06.25 
準絶滅危惧/環境省;絶滅危惧T類  
 ミヤマシジミより発生地は多いものの局所分布である。
 それでも安定的な発生地を2ヶ所教えて頂き今シーズン撮影に行ってきた。(山間部平地性)
 
シジミチョウ科 アサマシジミ  ヒメシジミ亜科 準絶滅危惧 (東信;06.28
  環境省;準絶滅危惧
   雄個体変異群の翅表面青藍色が減退した通称「黒化型」である。
 探してくださったTさんの研究結果だと出現率7%という「珍品」だという。
シジミチョウ科 キマダラルリツバメ ミドリシジミ亜科(福島県;06.29
 
 今シーズンはアサマシジミの地域変異を追ってみた。是非とも撮影したい個体群が次に掲載した近くで発生しているとの情報を得たが、2度の探索でも見つけられなかった。
準絶滅危惧/環境省;絶滅危惧T類  
 アサマシジミの高地性で青鱗が比較的広がっている個体。
 ミョウコウシジミとの比較で違いといえば、前翅表の青鱗の広がりが若干狭いように思える。
 
(中信;07.10   シジミチョウ科 アサマシジミ ヒメシジミ亜科(中信;07.02
  絶滅危惧U類/環境省;準絶滅危惧
   信州産としては初見である。何時か撮影したいと思っていた。
 奥会津産と比較するとオスの前翅表の青紫部が狭い。(会津産で見られる「黒化型」に近い)
シジミチョウ科 キマダラルリツバメ ミドリシジミ亜科(南信;07.02
準絶滅危惧/環境省;絶滅危惧T類  
 「浅間シジミ」のルーツともいえる発生地の個体である。
 前翅表の青鱗の広がりは4つ上の発生地に近い。中には2つ上に酷似する個体もいた。
 
シジミチョウ科 アサマシジミ ヒメシジミ亜科(東信;07.14
 
 バタフライガーデンの3大目標の一つ、「絶滅危惧種の駈込寺」を取り上げた悲しい出来事を次に紹介します。ビーバーで草刈りをしていた農家の方に事情を説明したところ来年から時期をずらして頂けることになった。
  準絶滅危惧/環境省;絶滅危惧T類
   第2化の発生状況を見に行った。2ヶ所とも草刈の直後だった。
 草刈15分後だという発生地、新鮮なオスとメスが切り倒されたばかりのコマツナギで吸蜜していた。
シジミチョウ科 ミヤマシジミ ヒメシジミ亜科(市内;07.14
 今シーズン「蝶庭新規登録3号」いても不思議ではない蝶である。
 東北方向の谷は台地から流れ落ちるもので渓流とはほど遠い。手の入らない沢なので何がいるか・・・・。
 
タテハチョウ科 サカハチチョウ タテハチョウ亜科(蝶庭;07.07
  絶滅危惧T類/環境省;絶滅危惧T類
   1週間強遅かったようで擦れた個体ばかりであった。
 今シーズンの同所の発生は読めなくギンイチモンジセセリは全く目撃すら出来なかった。
セセリチョウ科 ホシチャバネセセリ セセリチョウ亜科(中信;08.02
 
 蝶探索の課題に「ホシチャバネセセリ」と「アカセセリ」の市内産を挙げている。少なくとも「アカセセリ」は浅間山系には生息するので撮影したいものだ。
準絶滅危惧/環境省;絶滅危惧T類  
 ネット検索では浅間山系に広く分布しているようだが、未だ湯の丸での目撃はない。
 生息してもおかしくない環境なので来シーズンこそ探し出したい。
 
セセリチョウ科 アカセセリ セセリチョウ亜科(中信;08.02
  環境省;絶滅危惧U類
   我が家でも普通に見られるが、このような集団吸水は見られない。
 農道に円形の集団吸水場を3ヶ所つくった。10頭以上の集団吸水シーンを実現したい。
タテハチョウ科 ウラギンスジヒョウモン タテハチョウ亜科(中信;08.02
 昨シーズンは(少々オーバーな表現)辺り一面ホソバセセリのみ。
 それに比べ今シーズンは1頭のみと寂しい「ホソバ村」だった。その1頭を見逃さなかった。
 
セセリチョウ科 ホソバセセリ セセリチョウ亜科(中信;08.07
 
  「欲」は深まるばかり・・・・まずは「撮りたい」・・・・撮れれば「信州産」がいいとなる。眺めているうちに「市内産」がいい・・・・揚句は「バタフライガーデン」で撮れればと「究極の欲望になるものだ。
  絶滅危惧U類/環境省;絶滅危惧T類
   何十年ぶりの再会、撮影は勿論初めてだ。
 実は「ホソバ村」には「ヤマキチョウ」がいることを聞いていた。ホソバからの転戦で一発ツモだ。
シジミチョウ科 ムモンアカシジミ ミドリシジミ亜科 準絶滅危惧 (中信;08.09 
情報不足/環境省;準絶滅危惧  
 思い出の多い蝶だが、ここ数年真面目に撮影に行っていない。
 そのためベストタイミングが分からなくなり少し早かったのか数が少なかった。
 
タテハチョウ科 ベニヒカゲ ジャノメチョウ亜科(東信;08.10
   今シーズン「蝶庭新規登録4号」目撃しているミヤマカラスアゲハを抑えてリスト入りになった。
 本種もいても不思議ではない蝶の一つだが大満足だ。
アゲハチョウ科 オナガアゲハ アゲハチョウ亜科(蝶庭;08.30 
 
 ミドリヒョウモンのように発生期に撮影出来なくても夏眠後にリベンジチャンスがあれば何とか辻褄合わせが出来る。しかし、ゼフィルスはリベンジチャンスがないうえ期間も短い。今シーズンは「ゼフ不調」だった。
 夏眠明けには必ず訪花すると分かっていたが7月の発生期に飛来しなくやきもきしていた。
 ミドリヒョウモンはこれからが産卵シーズンだとか・・・・。
 
タテハチョウ科 ミドリヒョウモン タテハチョウ亜科(蝶庭;09.03
   今シーズン「蝶庭新規登録5号」は「まさか」のジャコウアゲハ。
 食草からそう離れない蝶かと思っていたので仰天だ。発生地を突き止めなきゃという課題が出来た。
アゲハチョウ科 ジャコウアゲハ アゲハチョウ亜科(蝶庭;09.12 
準絶滅危惧/環境省;絶滅危惧T類  
 第3化、三度目の正直で発生地を突き止めた。
 目と鼻の先、来シーズンには農道のコマツナギ群落に訪花して欲しいものだ。
 
シジミチョウ科 ミヤマシジミ ヒメシジミ亜科(蝶庭;09.13
  フジバカマを植えれば(当地の環境なら)アサギマダラは(嗅覚は数km〜数10km)訪花(渡り)する。確信はしていたがフジバカマが咲きだしてからは「今日は・・・・」「今日こそ・・・・」と首を長くして待つ日々だった。
   今シーズン「蝶庭新規登録6号」。初訪花の9月17日から10月14日までに127頭を数えた。
 時々損傷個体を見掛けるが、鱗粉が無いので若さが保てている。
タテハチョウ科 アサギマダラ マダラチョウ亜科(蝶庭;09.17-10.14 
 訪花は短い時間、それも一度きりだった。
 かなり新鮮な個体だった。温暖化で北上している逞しい蝶だ。そのうちにカバマダラも・・・・。
 
タテハチョウ科 ツマグロヒョウモン タテハチョウ亜科(蝶庭;09.18
   今シーズン「蝶庭新規登録7号」ラストを飾るのは「迷蝶」?。
 アサギマダラの渡りに混じって南下したのだろうか、仙台辺りでも発生しているので・・・・。
アゲハチョウ科 アオスジアゲハ アゲハチョウ亜科(蝶庭;10.06