春の便り春のバタフライガーデン
 
 2012年(バタフライガーデン創始年)にバタフライガーデン「蝶狂人」を訪れた二つ折りの手紙(蝶)は67種(撮影は64種)であった。今シーズンは「春」「夏」「秋」の3区分でまとめようと思う。
 2013年の新生蝶の初見は、もちろん「モンシロチョウ」で3月8日でした。

 そして、「春のバタフライガーデン」の“トリ”を納める。
 
(01) シロチョウ科 モンシロチョウ シロチョウ亜科13.03.08   13.05.30 
 ルリシジミも「早春の蝶」の一つである。

 私の中では「梅雨時の蝶」というイメージが強い。宮城時代の思い出が鮮明に残っている。
 
13.04.08   (02) シジミチョウ科 ルリシジミ ヒメシジミ亜科13.04.28
   トラフシジミの春型、3番手で掲載出来るとは・・・・。

 ほぼ地面位置なので180mmマクロ撮影なのに背景処理がイマイチ。
(03) シジミチョウ科 トラフシジミ ミドリシジミ亜科13.04.15
【情報不足/環境省;準絶滅危惧】  
 発生地の雪溶けは早く、撮影ポイントをいくつか決めておいたが「雪とのコラボ」は決め手に欠けた。

 庭のカタクリは蕾時に霜害にあい咲かずしまいになった。
 
13.04.22   (04) アゲハチョウ科 ヒメギフチョウ ウスバアゲハ亜科13.04.16
  
   「雑木林の妖精」と呼び、里山歩きで連れだっているのに顔をわずかに見せる程度だ。

 それも通過が殆どなので撮影はワンチャンス狙いになる。
(05) セセリチョウ科 ミヤマセセリ チャマダラセセリ亜科13.04.17   13.04.16
  
 コツバメは新規追加の「第1号」と嬉しい手紙だ。

 ミヤマセセリと同様、注意して観察しないと見過ごしてしまう。
 
(06) シジミチョウ科 コツバメ ミドリシジミ亜科13.04.18
 春先の冷え込みが半端でなく野菜や果物等の被害が非常に大きかった。そんな状況下で大変申し訳ないことであるが4月21日のドカ雪で滅多にないチャンスが到来・・・・大雪の翌日なのに雪溶けが早く「冬のヒメギフ」とは名ばかりだが稀有な体験が出来た。
   ツマキチョウは4月17日から庭先を飛び回るようになった。

 なかなか止まらない蝶の一つでもあり撮影チャンスに恵まれない。
(07) シロチョウ科 ツマキチョウ シロチョウ亜科13.04.28
     
 「高嶺ルビー」は、通常8月中旬が播種時期だが若芽をおひたしにして食すのでこの時期に播いた。

 農道の路肩にも播いた。こちらは赤花を楽しむので蝶も来るだろう。
 
(08) シジミチョウ科 ベニシジミ ベニシジミ亜科13.05.16
  
   農道奥にハタンキョウやウメの木があり発生地になっている。

 天気のよい日は庭先までワルツを踏み飛んでくる。眺めているだけで楽しくなる蝶だ。
(09) タテハチョウ科 コミスジ タテハチョウ亜科13.05.16   13.05.30
 当地の環境から「河岸段丘に棲む蝶」という副題をつけることが出来よう。(地質学的には千曲川の右岸は浅間山系の扇状地かつ火山灰土、左岸の当地は粘土質の台地)千曲川の川床からの標高差は約100mあり北から東にかけ崖で沢もある。沢は生活圏から流れ下るので渓流とはほど遠い。
 発生初期は飛び続け撮影のチャンスが少ない。

 農道に草花が咲き始めると吸蜜に飛来し夢中になるのでじっくりと撮影出来る。
 
13.05.16   (10) アゲハチョウ科 ウスバシロチョウ ウスバアゲハ亜科13.05.21
     
   モンキチョウの初見日は3月29日だが、こんなに遅れての掲載になるとは申し訳ない。

 宿根草が咲き始めるとモンキチョウは絵になる。
 
(11) シロチョウ科 モンキチョウ モンキチョウ亜科13.05.16   13.05.31 
     
 当地で最初に見掛けるヒョウモンチョウといえば本種だ。

 発生初期は吸水飛来するので地肌が見えるようにしておく。一方夏眠前にはバーベナに吸蜜飛来する。
 
13.05.28   (12) タテハチョウ科 ウラギンヒョウモン タテハチョウ亜科13.05.21
 昨秋、農道法面にあった合歓の木が伐採された。すっきりしたのは良いが北風が真面に当たるので飛来した蝶にとっては心地よいものではなさそうだ。農道の法面沿いにイチゴを植え、高嶺ルビーを播いた。紅花蕎麦が咲くと華やかになり蝶たちも吸蜜に訪れるだろう。
  【絶滅危惧U類】
   3年連続して飛来している。千曲川河川敷の草地で発生しているのだろうか・・・・。

 この付近の千曲川は両岸が崖で狭く河原の草原とはほど遠い。
 
(13) セセリチョウ科 ミヤマチャバネセセリ セセリチョウ亜科13.05.30   13.05.22
     
 昨シーズンは控え目の飛来(撮影記録から拾い出す始末)だったが、今年は堂々とした連日の飛来だ。

 ウラギンから3日遅れ、初夏を告げる蝶という面目を果たした。
 
(14) タテハチョウ科 クモガタヒョウモン タテハチョウ亜科13.05.24
     
   だいぶ前から農道で見られた蝶だがカメラを向けたのは初めてだ。

 春のうちに撮ろう。何か夏休みの宿題を思い出すような駆け込み・・・・何とも!
(15) シジミチョウ科 ツバメシジミ ヒメシジミ亜科13.05.28   13.05.27
 農道の法面は北東に面しているため午前中しか日が当たらない。フジバカマの成長が気持ち遅いのじゃないかと感じる。周囲の草刈りをしているのである程度成長すれば花部は日に当たるだろう。ところで、アサギマダラの飛来は何時になるだろう。
 昨夕から冷たい小雨が降り続いている。今日、甲信越にも梅雨入り宣言が出た。記録的な速さだという。

 雨でも飛んでいる蝶なので今月中に撮影したいと家の周りを探索。
 
(16) タテハチョウ科 ヒメウラナミジャノメ ジャノメチョウ亜科13.05.29
   小さな黒い虫(ハチorハエ?)が飛んでいる。もしかしたら蝶かも、公道法面の急斜面を降りて見た。

 昨年より2週間ほど早い発生だ。
(17) セセリチョウ科 ダイミョウセセリ チャマダラセセリ亜科13.05.29
【絶滅危惧T類/環境省;同】  
 観察地での発生は17日(昨年は19日)、我家への飛来は29日(同21日)であった。

 発生は早かったのに飛来は遅い。
 
(18) シジミチョウ科 オオルリシジミ ヒメシジミ亜科13.05.29
 未撮影だが「アゲハ・キアゲハ・カラスアゲハ・キチョウ・ヤマトシジミ」の飛来を確認している。これらを加えると「春のバタフライガーデン」の訪問蝶は23種を数えることが出来た。さて、6月は昨年の記録から新に27種を撮影しなくてはならない。ハイシーズンだ「観察日」を設け気を引き締めていこう。