蝶狂人の春 ; Spring 2014 |
− 3月 〜 5月 − |
今シーズンは「越冬蝶」の部を設けた。そこで掲載した「(01)ヤマキチョウ」は“第78種目”の生息種として登録した。従って、春の部は連続番号がNo.02からのシーズン連番になる。 | ||
2014年の新生蝶の初見は「モンシロチョウ」で、昨年より1日遅い3月9日であった。 平成26年豪雪、我が家でも1m超えの積雪でした。その残雪があるうちに発生とは逞しい。 |
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(02) シロチョウ科 モンシロチョウ シロチョウ亜科(14.03.09) | (14.03.09) |
ヤマトシジミの初見日は13日と例年に比べかなり早い。前翅裏がわずかに流紋になっている。 本種は環境に左右されやすい蝶なので、これぐらいの流紋では斑紋異常とはいえない。 |
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(14.04.13) | (03) シジミチョウ科 ヤマトシジミ ヒメシジミ亜科(14.04.13) |
コツバメは昨シーズンより観察出来ている。早春で短い期間ゆえ要注意種の一つだ。 翅表を撮影したいが飛翔撮影しか方法はないのだろうか。V字開翅で十分だが・・・・。 |
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(04) シジミチョウ科 コツバメ ミドリシジミ亜科(14.04.14) | (14.04.15) |
情報不足 | ||
4月17日、桜並木を撮影して戻る途中、見誤りとは思えないことに遭遇した。 それは、農道から舞い降りてくるヒメギフチョウであった。80%以上そうだと思う。 |
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(1404.23) | (05) アゲハチョウ科 ヒメギフチョウ ウスバアゲハ亜科(14.04.14) | |
飛来した発生地では14日に3〜4頭を確認した。いずれも撮影チャンスに恵まれなかった。少し離れた別の発生地では今年も数多く発生、そちらでは4回撮影(4/14〜23)に行った。 |
残念ながら「散歩道」で撮影したものだ。ここは「飛地」として蝶狂人の一画に含めている。 見難いだろうが、大画像はオスで小画像はメスである。いずれも前翅はピンボケ模様だ。 |
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(06) セセリチョウ科 ミヤマセセリ チャマダラセセリ亜科(14.04.14) | (14.05.04) | |
農道のハルジオンで吸蜜したり駐車場で吸水したのは一昨年と昨年のこと、今年は横切る姿を数回見掛けたが通過のみ・・・・気を付けたり工夫して自然環境を保っているが逆効果なのかな。 |
多化性でごく普通に見られるので春先の蝶種が少ない時期を除くとカメラは向かない。 撮り損ねてしまった。梅雨時の晴れ間に農道や駐車場に吸水に来る。水飲場で撮影しよう。 |
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(07) シジミチョウ科 ルリシジミ ヒメシジミ亜科(14.04.14) | ||
スギタニルリシジミは、市内(浅間山麓の沢筋)でも見掛けない。情報を集めているが「トチノキ」らしきものも見掛けない。 |
モンキチョウの初見日は17日、モンシロチョウより1ヶ月以上も遅いが当地では珍しくない。 多分、モンシロチョウが速すぎるのだろう。ビニールハウスでの発生と推察している。 |
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(08) シロチョウ科 モンキチョウ モンキチョウ亜科(14.04.17) | (14.05.18) | |
「平成26年豪雪」で義兄所有のビニールハウスの全棟が全壊した。高齢でもありハウス栽培は昨年から自家用だけになった。既に全棟取り壊し済みなので来年以降の発生差は縮まるであろう。 |
ツマキチョウの初見日はモンキチョウと同日であったが飛び続けるだけなので撮影出来ず。 初見日から1週間後にメスを撮影した。5月中旬を過ぎると損傷個体ばかりになる。 |
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(14.05.03) | (09) シロチョウ科 ツマキチョウ シロチョウ亜科(14.04.24) | |
綺麗な蝶なのでじっくり撮りたく、冬越えした「ダイコン」「ホウレンソウ」「春菊」が開花したが一度も訪花したところを見ていない。 |
ベニシジミの初見日は29日、遅いのかと記録を調べたら例年並みで決して遅くなかった。 羽化直なのか、とても綺麗な個体であった。多化性、当地では何化性だろうか調べたい。 |
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(10) シジミチョウ科 ベニシジミ ベニシジミ亜科(14.04.29) | (14.04.29) | |
ノコンギク(晩夏〜秋)で吸蜜するベニシジミが今までの中で最も良く撮れたと思える。農道に植えたいと思っているが未だに実現していない。 |
「カキドウシ」で吸蜜するアゲハ、上から見下ろす態勢で撮影したため背景がうるさい。 この時期は通過組なので証拠写真として掲載、全くといっていいくらい絵にならない。 |
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(14.05.04) | (11) アゲハチョウ科 アゲハ アゲハチョウ亜科(14.05.04) | |
アゲハの撮影は「ムシトリナデシコ」が咲いてからと思っていたのに早い時期に撮影出来た。そういえば、サンショウの葉が幼虫に食べられないので青々している。 |
アゲハと同じ場所での撮影、数蜜時間が比較的長いので腰を下ろして撮影出来た。 昨年は通過確認のみ、友情撮影として近隣撮影を参考掲載、これにて総入替をした。 |
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(12) シロチョウ科 スジグロシロチョウ シロチョウ亜科(14.05.04) | (14.05.12) | |
当台地では珍しいと思っていたが、近所にお住まいの蝶博士に伺ったら以前は多過ぎて困るくらいだったと、駆除したということはないようだが。 |
例年並み(数日以内)の発生、自然が豊かだと蝶種の初見日で今日は何日かが解る。 毎日が「お休み」だと曜日が解らない。しかし、バタフライガーデンがあると日付が解る。 |
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(14.05.16) | (13) タテハチョウ科 コミスジ タテハチョウ亜科(14.05.11) | |
「ミスジチョウ」が居ても良さそうなもの・・・・そう期待してか「コミスジ」を撮る機会が多くなったように思える。「ミスジチョウ」は夏の蝶です。 |
ツバメシジミの発生は例年より一週間程度遅い。シロツメクサやアカツメクサの開花も遅れた。 昨秋に農道の除草で根周りを掘り起こしたことが影響してか株数が少ない。 |
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(14) シジミチョウ科 ツバメシジミ ヒメシジミ亜科(14.05.18) | (14.05.23) | |
根回りを掘り起こすと蛹をダメにする恐れがあるので中央部の硬い場所だけにしていた。強粘土地なので食草周りに野芝を植えた方がいいよとのアドバイスを受けた。 |
オナガアゲハは、昨シーズンにブッドレアに訪花した著しい損傷個体だった。 完品が撮影出来たので嬉しい。吸水飛来なので座り込み狙い撃ちでの撮影だった。 |
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(14.05.13) | (15) アゲハチョウ科 オナガアゲハ アゲハチョウ亜科(14.05.13) | |
こんな写真を撮ると、ついつい未撮影の「ミヤマカラスアゲハ」の吸水行動の撮影を期待してしまう。5月下旬になると27℃を超える日が出てくる。そんな朝は、新設の「水飲場」に散水している。 |
ウスバシロチョウも例年通りの発生、下旬になると吸蜜時間が長く撮影には苦労しない。 基本的には、初見日(初撮影日)の画像を掲載するのでお気に入りは写真展で・・・・。 |
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(16) アゲハチョウ科 ウスバシロチョウ ウスバアゲハ亜科(14.05.14) | (14.05.18) | |
ところで、今シーズン撮影した作品を中心にする写真展だが・・・・どうしようか決めかねている。秋は地域的なこともあり道の駅はイベントが集中する。年明けにしようかな・・・・。 |
生息登録種;第79種目 | ||
「ヤマトスジグロシロチョウ」は今シーズンの新規登録 No2、生息第79種目です。 いても不思議でない種だが、春の段階で2種追加とは幸先良いシーズンになりそうだ。 |
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(14.05.14) | (17) シロチョウ科 ヤマトスジグロシロチョウ シロチョウ亜科(14.05.14) | |
吸蜜時間が短く撮影チャンスがなかなか訪れない。ところが、メスが産卵しているところを見つけたオスが求愛飛翔してくれたのでマニュアルフォーカスで狙い撃ち。 |
過去2年の飛来記録では7月下旬〜8月下旬の夕方、頻繁にブッドレアに訪花していた。 この時期に見掛けるのは初めて、東信でも2化性とみてよいのだろえか・・・・。 |
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(18) セセリチョウ科 アオバセセリ アオバセセリ亜科(14.05.16) | (14.05.16) | |
これで、いよいよもって「スミナガシ」への期待が膨らむ。今シーズン中に是非ともお出で願いたいものだ。宮城で見た「アオバセセリとスミナガシ」の饗宴を見たいものだ。 |
絶滅危惧U類 | ||
2化性、春・夏ともに安定的に飛来する。発生に好適地が近くにあるのだろう。 その「発生地」を何とか探し出したいと思っているのだが。 |
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(14.05.18) | (19) セセリチョウ科 ミヤマチャバネセセリ セセリチョウ亜科(14.05.18) | |
「草原性の蝶」の減少が年々高まっている。「オオルリシジミ」「ヒメギフチョウ」「ミヤマシジミ」「オオムラサキ」のように生息範囲が明確であれば保護活動も行いやすいが・・・・。 |
絶滅危惧T類・天然記念物 | ||
保護地での発生は14日、昨年より3日早い。蝶狂人への飛来も同程度早まった。 オスよりメスが先に飛来、産卵もしていたが孵化するだろうか。 |
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(20) シジミチョウ科 オオルリシジミ ヒメシジミ亜科(14.05.23) | (14.05.23) | |
「オオルリシジミを守る会」では、警察と連携しパトロールを強化している。つい先日、パトロール中に「ギンイチモンジセセリ」と「ホソバセセリ」の生息環境に近い場所を見つけた。 |
昨年より3日遅れ、今日こそと思い朝方に水飲み場に散水して待つ、予想通りの飛来は嬉しい。 今年はアカツメクサか少なく開花したばかりなので農道を飛び回るばかりだった。 |
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(14.05.24) | (21) タテハチョウ科 ウラギンヒョウモン タテハチョウ亜科(14.05.24) | |
「夏の蝶」は、蝶種の多さから「6月(初夏)」「7月(盛夏)」「8月(晩夏)」に分けている。温暖化の影響もあり一ヶ月近く前倒しにしてもおかしくなくなっている。 |
マツクイムシの被害で枯れた松の伐採が進んでいる。同時に藪も切り開かれている。 大型のヒョウモンチョウは雑木林のスミレを食草とする。影響がなければいいが・・・・。 |
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(22) タテハチョウ科 クモガタヒョウモン タテハチョウ亜科(14.05.25) | (14.05.25) | |
「ウラギンヒョウモン」は直立姿勢で撮影、一方「クモガタヒョウモン」は腰を下ろして撮影、背景のボケで一目瞭然。撮影用に脚の短いベンチを造ろうかと思っている。 |
梅雨を連想させる「ヒメウラナミジャノメ」が発生した。 今年の梅雨入りは遅れるとの予報だ。最近の天気予報は当たるようになった。 |
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(14.05.31) | (23) タテハチョウ科 ヒメウラナミジャノメ ジャノメチョウ亜科(14.05.25) | |
当地に移ってからの梅雨入りは、建築開始の2010年は6/14、翌年は5/27そして一昨年は6/9、昨年は5/29であった。 |
庭の小池の周りを旋回する「アサマイチモンジ」、例年は6月に入ってからなので若干早い。 イチモンジチョウは本種より1〜2週間遅れて発生する。 |
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(24) タテハチョウ科 アサマイチモンジ タテハチョウ亜科(14.05.29) | (14.05.29) | |
タテハチョウが出始めたので木陰に痛んだリンゴを置いた。一昨年に一度だけ見掛け(撮影済み)た「サトキマダラヒカゲ」を初めとした腐敗果実等に集まる蝶を撮影したいと思っている。 | ||
「春のバタフライガーデン」で撮影した蝶は「越冬ヤマキチョウ」を含むと24種になった。昨年の18種に比べると大幅増だ。 昨年に比べ未撮影は、トラフシジミ(遠く証拠写真としても掲載出来ない)とダイミョウセセリ(未発生)の2種。 新規登録は、ヤマキチョウ(越冬蝶)とヤマトスジグロシロチョウの2種。 早く撮影出来たのは、アゲハ、オナガアゲハ、スジグロシロチョウ、ヤマトシジミ、アサマイチモンジ、アオバセセリの6種。 |
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目撃組は、キアゲハ(ボロボロの個体は撮影しているが)それにジャコウアゲハ(4〜5日メスが飛来)後者は何とか撮影したいと思っている。 |