春来たり ; 蝶狂人(2015)の幕開け |
2015年の春は第6回写真展(3/1-31)で幕開けした。さほと大雪ということもなく啓蟄を迎えたのだが、曇った日が多く陽射しがあっても冷たい風が強く、「菜種梅雨」という言葉をよく耳にするシーズン入りだ。 | ||
今シーズンのモンシロチョウの初見日は3月28日、写真展で留守にしていたが妻がキッチリと観察してくれた。 そして初撮影は3月30日と過去3年に比べ大幅に遅れた。ビニールハウスがなくなり、これが正常発生と言えよう。 |
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(01) シロチョウ科 モンシロチョウ シロチョウ亜科(15.03.30) |
今シーズンの最高気温25℃を記録した朝、写真展最終日で搬出に向かう前に野菜畑を一回りした。 モンシロチョウの代わりにキアゲハが地面に止まっていた。正に証拠写真だが嬉しい記録になった。 |
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(02) アゲハチョウ科 キアゲハ アゲハチョウ亜科(14.03.31) |
満開を迎えた梅花にルリシジミが給蜜にきていた。伸びあがっても撮れない位置なので収穫用ポリケースを踏み台にして撮影した。 早速、PLフィルタの試写テストをしてみたが、この場合での効果は感じられなかった。 |
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(03) シジミチョウ科 ルリシジミ ヒメシジミ亜科(15.04.02) |
3月は写真展の会場に詰めていたので「季節の走り」を感じなかった。4月になって・・・・まだ2日だが「駆け足の春」を感じている。もっとも、ここ1週間のことだろうが・・・・。 | ||
準絶滅危惧 | ||
春の雪を降らせた菜種梅雨、その合間にヒメギフの撮影が出来た。 天気が悪く寒かったこともあり、カタクリは傷がついたものが多く残念だ。 |
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(04) アゲハチョウ科 ヒメギフチョウ ウスバアゲハ亜科(15.04.12) | ||
久し振りの青空で、4月21日に桜並木までお花見散歩をした。すぐに消えた青空も午後に再び・・・・急いでヒメギフの撮影に・・・・絵になる撮影が出来た。しかし、撮影向きには、今日がシーズン・オフになるかも・・・・。 |
里の桜は満開を迎えようとしているが、家の近くに桜並木は二分咲きにも届いていない。 庭のユリに止る「コツバメ」そして西の畑のイチゴで吸蜜する「ミヤマセセリ」、・今シーズンはオフかと諦めていた2種を同日に撮影とは大満足の一日であった。 |
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(05) セセリチョウ科 ミヤマセセリ チャマダラセセリ亜科(15.04.15/05.05) |
長野市の病院に行く前に、家の周囲を一回りした。羽化直のツバメシジミ(♂)を庭の西側で見つけた。 小画像はメスである。 |
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(06) シジミチョウ科 ツバメシジミ ヒメシジミ亜科(15.04.22/05.05) | ||
すでにモンキチョウも飛び始めているが、なかなか止らなく撮影のチャンスに恵まれない。 |
モンキチョウ、ツマキチョウ、ヤマトシジミを目撃するも撮影のチャンスがない。庭の池の補修・清掃が終え、噴水を眺めていたら目の前のタチツボスミレにツマキチョウが止まった。 | ||
3日前から家の周りを飛び回っていた。 証拠写真であるが、やっとの思いで撮影できた。 |
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(07) シロチョウ科 ツマキチョウ シロチョウ亜科(15.04.29) |
シーズンイン後の一日は、「あっ」と言う間に過ぎていく。証拠写真程度でも撮っておかないと「来シーズン期待」になってしまう。 ホームセンターで購入した花の苗を鉢に植えていたら目の前のユリにコツバメが止まった。 |
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(08) シジミチョウ科 コツバメ ミドリシジミ亜科(15.04.30/05.05) | ||
民家周辺でコツバメが見られる場所といえば・・・・中山村地と思っていた。私の家も、そうなのであろう。 |
西側の畑の一画にコマツナが咲いている。(残してあるのだ) そこで、「コミスジ」と「ベニシジミ」を見付けた。「二兎追うもの一兎得ず」・・・・「コミスジ」の撮影を優先させた。 |
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(09) タテハチョウ科 コミスジ タテハチョウ亜科(15.05.01) | ||
ウグイスが農道奥の沢(竹藪)で鳴いている。静かに近づいてみるも、姿を確認することが出来ない。沢を横切る「キタキチョウ」を目撃、20℃を超える連日の暑さで次から次へと姿をみせる。 |
GWの前半は小池の補修やら庭の手入れ、後半は野菜畑の手入れと野菜苗の植付、蝶シーズンも一気に進み初春の蝶は落ち着いて撮影する間もなく損傷個体ばかりになっていく・・・・今シーズンも悔いが残る幕開けだ。 | ||
羽化直で左後翅が伸びきっていない。よって、昨日撮り損ねた個体とは違うことが一目で分かる。 | ||
(10) シジミチョウ科 ベニシジミ ベニシジミ亜科(15.05.02/05.05) |
昨年までは同一場所で咲いていた「春咲山唐子」、今年になって「えっ、ここにも・・・・」とびっくりするほど増えた。蜜源が少ない初春のバタフライガーデンも賑わいそうだ。 | ||
お待たせもお待たせ、やっとのことで撮影出来た。それも1秒足らずの吸蜜、ピントが合っていない。 モンキチョウは逆光撮影すると透けて綺麗だ。 |
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(11) シロチョウ科 モンキチョウ モンキチョウ亜科(15.05.02/05.20) |
モンシロかと思ったら「筋」が見えた。「スジグロシロチョウ」だ。 最初の年は見掛けなかったが年を重ねるにつれ目撃頻度が増してきた。良いのか悪いのか・・・・。 |
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(12) シロチョウ科 スジグロシロチョウ シロチョウ亜科(15.05.02) | ||
菜の花(コマツナ)も咲いているが、野生の春咲山唐子の方が蝶の集まりが多い。やはり園芸種より山野草の方が種を残すに虫を必要とするからだろう。 |
さて、本種「ミヤマチャバネセセリ」は「当たり年」なのか目撃日数は10日ぐらいあったかと記憶する。“みそら野の住人”さんが撮影に来られた日も、帰り際に“折り良く”庭のハナシノブに飛来した。 | ||
絶滅危惧U類 | ||
早い出現と思った昨年の18日に比べ2週間余り早い。 本種も「花セセリ」、宿根草「ツルハナシノブ」の満開期を見逃さずに吸蜜飛来してくれた。 |
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(13) セセリチョウ科 ミヤマチャバネセセリウ セセリチョウ亜科(15.05.03) |
(14) アゲハチョウ科 ウスバシロチョウ ウスバアゲハ亜科(15.05.11) | ||
「春咲山唐子」が農道のあちこちに咲いているので「羽化直のウスバシロチョウ」の目についたのだろう。この辺りで最初に発生し舞い始める道路をはさんだ向かいの林縁より先に3頭も農道を行き交っていた。 |
ヒョウモンの吸水を撮影しようと水飲場のメンテナンスを終え、塩を撒き散水した。 初見と同時に撮影出来た。当地では初夏を告げるヒョウモンチョウ。昨年は24日で、翌日にクモガタヒョウモンが続いて飛来した。 |
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(15) タテハチョウ科 ウラギンヒョウモン タテハチョウ亜科(15.05.22) | ||
不思議なもので「ウラギンヒョウモン」「クモガタヒョウモン」が飛来すると、身も心も「衣替え」近しとウキウキする。 |
「オオルリシジミを守る会」の総会が5月14日に開かれた。平年比10日程早いという見方もある中で「親子観察会」は5月30日(土)と決まった。その頃には最盛期が過ぎていると思うが・・・・。 | ||
絶滅危惧T類、天然記念物 | ||
今シーズンは5/20にオスが飛来(通過)、今日はオス(損傷)、メス(掲載)が飛来し撮影出来た。昨年は23日だった。 メスは開翅と産卵も撮影出来た。 |
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(16) シジミチョウ科 オオルリシジミ ヒメシジミ亜科(15.05.22) | ||
今シーズンのオオルリシジミの最盛期は24日頃、近くの好適地では新鮮な個体が10頭以上、アカシアで吸蜜する光景も撮影出来た。また、ミヤマシジミの第1化(♂1)が確認出来た。我が家への飛来は何時頃になるだろうかと期待が膨らむ。 |
秋の蝶との位置付けが崩れたのは昨シーズン(6/12)だった。今シーズンは2週間以上早い飛来にビックリした。 今日は綺麗なジャコウアゲハ(♀)を目撃、長い時間飛び回ったが180mmマクロだったので撮影ならず。 |
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(17) セセリチョウ科 チャバネセセリ セセリチョウ亜科(15.05.24) |
本日の初見蝶は、撮影出来た「キタテハ」と、目撃のみの「アサマイチモンジ」・・・・今後、タテハチョウ科のオンパレードになるのかな。 | ||
(18) タテハチョウ科 キタテハ タテハチョウ亜科(15.05.26) | ||
今年は「越冬蝶」を見たという記憶が少ない。それ程に春先の気温が低かったのに、一気に暖かい日へと陽気変りし「新生蝶」も揃い踏みとの感じが強かった。 |
数日前から飛び回っていたが、追掛けても一向に止まらなく撮影のチャンスがなかった。 今日も証拠写真程度の出来栄えだが月を超えたくないのでとりあえず掲載した。 |
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(19) タテハチョウ科 ヒメウラナミジャノメ ジャノメチョウ亜科(15.05.26) |
26日に初飛来してから5日後にやっと撮影出来た。 アカツメクサも花枯れが始まっている。農道一目に咲いているので摘み取りはやりきれない。 |
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(20) タテハチョウ科 アサマイチモンジ タテハチョウ亜科(15.05.31) | ||
「A butterfly garden“Tyokyojin”in fiscal year 2015」は <20種> だった。総括すると昨年は<23種>だった。内容的には「越冬ヤマキチョウ」を除いて分析すると、@早く撮影出来たのは「キアゲハ」「チャバネセセリ」、A目撃のみで未撮影は「ヤマトシジミ」「アゲハ」「オナガアゲハ」「クモガタヒョウモン」、B目撃していないのは「ヤマトスジグロシロチョウ」「アオバセセリ」、C昨年より早く目撃したのは「ジャコウアゲハ」であった。種数的には「プラス1」で「平年並み」ということになる。 |