夏来たり 蝶狂人(2015)の梅雨どき
 
 6月に入り1日〜3日まで「せわしくも 奥の細道 碑撮り旅」(北陸編)を満喫してきた。県内の蝶ブログに「ヒメシジミ」の名前が載り始めた。さぁ〜て忙しくなるぞ」・・・・。
   摺れ度合いから発生より日数が大分重ねているようだ。
 ヤグルマソウは蝶撮影に向く。園芸種なので八重になっているが、野草らしい一重が「より引き立て」てくれるであろう。
 
(21) セセリチョウ科 イチモンジセセリ セセリチョウ亜科15.06.04
情報不足  
 道路を挟んだ先にある発生地を覗いたら「♂4」・・・・今年は数が多そうだ。
 昨年は「ヤグルマソウで吸蜜」するところを撮影した。何日ぐらい待ったら、そんな光景が見られるのだろうか。
 
 
(22) シジミチョウ科 ヒメシジミ ヒメシジミ亜科15.06.05/06.11
   農道の奥は沢になっている。本種は足元に気を付け撮影可能距離まで近づくことが出来た。
 目撃すれど「テングチョウ」「クロヒカゲ」は改めてということになった。
 
(23) タテハチョウ科 イチモンジチョウ タテハチョウ亜科15.06.06/06.10
 毎日のように撮影種を数えるハイシーズンに入った。西日本では梅雨入り、当地の梅雨入りは8日になった。今日は寒いくらい涼しい陽気だった。夜は勿論、昼間も一時的に電気ストーブを入れた。
 庭の池の縁に「オオミスジ」が止まった。ポンプが壊れてしまったので水抜きしている。昨夜の雨で溜まっているが水辺までは降りて来なかった。(かつては水飲みかと思うほど水面に近づいた。)  
 
(24) タテハチョウ科 オオミスジ タテハチョウ亜科15.06.06/06.10
 農道に設けた「水飲み場」、雨上がりだというのに誰も(蝶)近づいてこない。「塩」「ポカリスェット」の成分は雨で流されてしまっただろう。
   非常に神経質で敏感な蝶、農道の奥に行くと壁とか木の上や竹藪に逃げ込んでしまい撮影のチャンスがない。証拠写真程度のものだが、取り敢えず掲載しておく。
 
(25) タテハチョウ科 クロヒカゲ ジャノメチョウ亜科15.06.07/06.11
 一昨日に初見、野菜畑で撮影のチャンスに恵まれた。水飲み場に散水し誘導するも風が強い農道なので寄り付かない。
 一緒にアカタテハを目撃、また農道を横切るゴマダラチョウも目撃した。
 
 
(26) タテハチョウ科 テングチョウ テングチョウ亜科15.06.08/06.10
 テングチョウは青紫に輝く茶褐色の翅裏を撮影したいものだ。家の周囲で5〜6頭飛び回っている。地面で吸水しているが、農道につくった水飲み場には近づかない。何故かな・・・・。
 「オオルリシジミ」の天敵として知られるのは、蛹に寄生する「メアカタマゴバチ」、クララを丸ごと食い潰す「メイガ類」、クララに卵を先に産み付ける「ルリシジミ」等があげられる。
   毎日のように新蝶種が見られる中で「再登場」の枠取りは難しい。
 「オオルリシジミ」の枠で追加したい写真が撮れた。クララに産卵するルリシジミ、実は「先に食卓」に着いて後に座る主賓の邪魔をする不届きものなのだ。
 
(15) シジミチョウ科 ルリシジミ ヒメシジミ亜科15.06.09
 地べたで吸水する「定番蝶」も、たまには花で吸蜜するシーンがあってもいいものだ。
 2頭飛来していたが数コマ撮らせてくれただけで飛び去った。(証拠写真程度の出来栄え)
 
 
(27) セセリチョウ科 コチャバネセセリ セセリチョウ亜科15.06.09
 昨年は地べたで吸水する合間に「オシッコ」をする姿を撮影した。そして、今年の「吸蜜」、バタフライガーデンでの観察の面白さかも知れない。
   昨日から飛来していた。大きな庭石や駐車場、ログ壁が好きな蝶だ。
 
(28) タテハチョウ科 ヒオドシチョウ タテハチョウ亜科15.06.11 
 バタフライガーデンでの観察、他にも面白さがある。まず、「夏眠するタテハチョウ」の発生初期が見られる。そして、なによりも「化性」の発生毎に観察出来ることだ。
 今シーズンのバタフライガーデンの特徴は、「植えた花」から「生えた花」・・・・多少は間引きをしたが、可能な限り手つかず状態を保った。
 今シーズンは、新生蝶の初見「モンシロチョウ」に次いで2番目に「証拠写真」程度だが撮影している。
 ムシトリナデシコを植えた主目的が「これの撮影にあり」・・・・再掲載になるが意味は大きい。
 
 
(02) アゲハチョウ科 キアゲハ アゲハチョウ亜科15.06.11
 6月11日は「蝶狂人」の誕生日、どんなプレゼントをもらえるか「ゼフの林道」に行ってみた。予想を上回るプレゼント、まさかの「88」ぞろ目の蝶種まで・・・・。
   クモガタヒョウモンは目撃こそすれど未撮影だ。そんな中で「メスグロヒョウモン」それもメスの登場だ。ウラギンとばかり決めつけているヒョウモン様の中に紛れているかも知れない。まずは撮ってみよう。
 
(29) タテハチョウ科 メスグロヒョウモン タテハチョウ亜科15.06.23/06.11
 黒くて小さい・・・・ハエかと思ったら「ダイミョウ様」だ。少し損傷しているが嬉しい出会いだ。  
 
(30) セセリチョウ科 ダイミョウセセリ チャマダラセセリ亜科15.06.11
 一方、黒くて大きな蝶がひらひら舞っていた。目撃のみだが「アサギマダラ」だった。今シーズンは幾つぐらい飛来するだろうか・・・・「青色フジバカマ」を10株ほど植えたが「タイミング」は合うだろうか。
 「ホシミスジ」が行き来する場所、帰りに撮影していたら・・・・ゼフが・・・・例年より2週間強早い。6月中旬に差し掛かったばかり、まさかと思いつつ行ってよかった。
   数日前から農道から駐車場にかけて飛んでいるが全く止まらず。数日中には撮影出来るだろう。
 
(31) タテハチョウ科 ホシミスジ タテハチョウ亜科15.06.11/06.13 
 「ゼフ1号」は、順調にオレンジ系・・・・でも早すぎる。  
 
(32) シジミチョウ科 アカシジミ ミドリシジミ亜科15.06.11/06.13
 15時少し前、「午後からのゼフ」が活動を始める時間帯だ。明日も行ってみようと思うが昼迄は雨、夕方は「誕生祝いの外食」だ。
   訪問蝶;88種目
   「ゼフ2号」は、初めての顔ぶれ「88種目」だ。素晴らしい誕生プレゼントをありがとう。
 
(33) シジミチョウ科 エゾミドリシジミ ミドリシジミ亜科15.06.11 
 「ハヤシ」か「エゾ」か・・・・「ハヤシ」にしては早すぎる。そう思いながら同定依頼をしたところ、嬉しい88番目になる「エゾ」の方だった。これで「ゼフィルス」は13種になった。あと2種ぐらいは期待出来るかな?
 特定出来なかったが「黒いゼフの蝶影」が林道の上を横切る。天気と相談だが明日も偵察しなきゃ、出来れば早朝が良さそうだ。
 昨日の「エゾ」に再トライ、損傷なき「アカ」も撮りたい。雨が止むのを待ち行って見た。
 「ゼフ3号」になる「ミズイロオナガシジミ」、こうなると何故いないのかと「ウラゴマダラシジミ」を探す。結局、明日への楽しみに。
 
 
(34) シジミチョウ科 ミズイロオナガシジミ ヒメシジミ亜科15.06.12
 昨年、マツクイムシの被害にあった松林の間伐地を探索してみた。背丈の低い「コナラ属の樹木」がいい塩梅に成長していた。数年後にはゼフの好生息地になるだろう。
   「早朝ゼフ」の発生状況を確認に行った。見掛けたのは「アカシジミ」のみ、勿論テリ張りしているゼフなんぞ見掛けない。
 「ヒメキマダラセセリ」の昨年の初見日は7月2日、半月も早いね。
 
(35) セセリチョウ科 ヒメキマダラセセリ セセリチョウ亜科15.06.13/06.25 
【情報不足】  
 発生確認より8日遅れで、マイフィールドに「姫来る」。
 我が土俵に呼び込めば「このくらいの差」が描ける。
 
 
(22) シジミチョウ科 ヒメシジミ ヒメシジミ亜科15.06.13
 「クモガタヒョウモン」と「ミヤマシジミ」、いずれを選びますかと問われれば「ミヤマシジミ」と答えるでしょう。しかし、撮影してみたら「ヒメシジミ」・・・・それでも悔いはありませぬ。
 「朝食中」、南側の窓外に蝶影を感じる日は決まって「訪問者」(蝶)が多くカメラを持つ時間が長くなる。南側(台地)から北側(千曲川の崖)に移動する際の障害になるのだろうか・・・・。
   朝早くからテラス側の窓を叩く「何者か」がいた。「キバネセセリ」とクロヒカゲだ。
 「キバネセセリ」は昨年(7/8)よりかなり早い。全体的に10日〜2週間ぐらい早い気がする。
 
(36) セセリチョウ科 キバネセセリ アオバセセリ亜科15.06.14 
準絶滅危惧  
 「ヒョウモンチョウ」が飛来する日数は数日以内と非常に短い。油断をすると見掛けないシーズンもあるほどだ。昨年は6月25日、10日強早い飛来だ。  
 
(37) タテハチョウ科 ヒョウモンチョウ タテハチョウ亜科15.06.14
 長野県版レッドリストが、今年の3月19日に改定された。ランクアップやらランクダウンと大幅に改定されたという観がある。当ホームページも改定しなければいけないが・・・・徐々にやろうと思う。
   今シーズンの初見蝶、今日一日で3種目だ。今日の「スジボソヤマキチョウ」の飛来は2頭。今シーズン中に新生ヤマキチョウの撮影が実現出来ればと期待する。
 
(38) シロチョウ科 スジボソヤマキチョウ モンキチョウ亜科15.06.14 
 「朝の予想」は的中した。特に「スジボソヤマキチョウ」は数的にも多く、「ヒョウモンチョウ」も加わり華やかなバタフライガーデンになった。これで益々フィールド撮影の機会が遠のく、心配なのは「運動不足」、撮影は結構歩き回るので足腰が鍛えられる。
 今シーズンの「ゼフ」の発生は早いと感じたが「雨降り」やら「低温」そして「風の強い日」が続いているので他の蝶もピタリと止まってしまった。この分だと6月末時点での撮影種は、昨年比で激減しそうだ。
 
 「ゼフ4号」まで大分日数が経った。雨降りだったり所要もあったが、それなりに観察はしていた。むしろ今年のゼフ発生の特徴かもしれない。  
 
(39) シジミチョウ科 ハヤシミドリシジミ ミドリシジミ亜科15.06.22

   かなり前から飛来していたが、神経質で撮影どころか近寄らせてもくれなかった。
 オオムラサキが飛来した。通過なので目撃のみ。
 
(40) シロチョウ科 キタキチョウ モンキチョウ亜科15.06.24 
 いつもは「競ってカメラを向けない」蝶の一つだが、農道上に造成した「水飲み場」に来てくれたので「感謝の気持ち」で撮影した。
 
 「ゼフ5号」、かなり擦れている。ここ毎日、激しい雨が降っているので羽化してもすぐに擦れてしまうだろう。  
 
(41) シジミチョウ科 ウラゴマダラシジミ ミドリシジミ亜科15.06.24
 擦れ切れた「ウラゴマダラシジミ」、姿を見せない「ウラナミアカシジミ」から、もしや「ゼフ不調年かも」という思いが高まる。まさか・・・・これで終わりは無いよね。
 6月もカウントダウンが始まった。あと3日で「果たして何種が・・・・」、いろいろといじくり回し「バタフライガーデン」を充実させてきたと思っている。まさか「蝶」に敬遠されたのでは・・・・。
  準絶滅危惧
   本種もあまり長く見られない種なのでキッチリと抑えられ安心した。
 
(42) セセリチョウ科 キマダラセセリ セセリチョウ亜科15.06.28 
 
 「クロヒカゲ」と同じような環境にに生息する。農道奥の沢沿いの竹藪周辺で見られる。
 数日前から発生していたが、素早く逃げ去りやっと撮影出来た。
 
 
(43) タテハチョウ科 ヒメジャノメ ジャノメチョウ亜科15.06.28
 今日こそはと思いつつも、未だにトラップを取り付けていない。目的は「キマダラヒカゲ」だが・・・・かつて庭で撮影した「サトキマダラヒカゲ」は6月11日だった。早々にやらなきゃ・・・・。
   今シーズンは春型の飛来がなかった。44番目、丁度半分の蝶種が勢揃いした。蝶種は異なるが、昨年の「44種目」は6月19日だった。前半は飛ばしたが梅雨入りしてから撮影チャンスが激減し心配している。
 
(44) シジミチョウ科 トラフシジミ ミドリシジミ亜科15.06.28 
 「トラフシジミ」は、逆光で頭上位置と条件的に悪い。LEDライトを全照(小画像は否照射)、これはこれで面白い絵になった。
 普段は「マイフィールド」なので、何もあくせくせずに「のんびり撮影」すればいいじゃんと構えていたが、今日は執拗にチャンスを追い求め4種をゲット・・・・意図的な結果で「少ない」ということに変わりない。
 
 初見は先週の前半で、家の周囲を滑空したり隣の家の軒下に止ろうとしたりしたが撮影のチャンスはなかった。  
 
(45) タテハチョウ科 オオムラサキ タテハチョウ亜科15.06.28
 
【総括】
 6月末時点で、飛来した蝶の累計撮影記録数は45種(昨シーズンは55種)。5月末(春)時点では20種(同23種)と「平年並みの数」、ただし早いものは10日〜2週間と「著しく早い発生」であった。未撮影(目撃のみ)の8種を銜えれば53種になり「平年並み」と判断出来る。撮影種の激減は、「歳のせい」(誰だ失敬な)。
【蝶種別分析】
 未撮影(目撃のみ)は、「ヤマトシジミ」「オナガアゲハ」「クモガタヒョウモン」「ゴマダラチョウ」「ヒメアカタテハ」「ミヤマカラスシジミ」「ジョウザンミドリシジミ」「クロミドリシジミ」の8種。
 未確認は、「ヤマキチョウ」「アゲハ」「ヤマトスジグロシロチョウ」「アオバセセリ」「シータテハ」「ミヤマシジミ」「クジャクチョウ」「アカタテハ」「ウラナミアカシジミ」「ウラミスジシジミ」「カラスシジミ」の11種。
 先行撮影は、「ダイミョウセセリ」「ホシミスジ」「ヒメキマダラセセリ」「キバネセセリ」「キタキチョウ」「キマダラセセリ」「オオムラサキ」の7種。
 新規撮影は、「エゾミドリシジミ」「ハヤシミドリシジミ」の2種。
 撮影済みだけで判断しなければ「平年より先行」というシーズン・イン時点での直観通りということかな・・・・。