旅人や蝶狂人が待つ茶房 二つ折りの手紙 “Butterfly” が花の番地 “Cotage garden by tyokyojin” を捜している
風流や夏蝶を撮る蝶狂人  (撮影2016年度)
 [夏蝶」は、目が回るほど次々にやってくる。そこで、昨シーズンから「初夏の蝶」(6月)・「盛夏の蝶」(7月)・「晩夏の蝶」(8月)とページ替えをしている。「初夏の蝶」は32種、うち新顔が2種だった。
 7/01 アカタテハ(タテハチョウ科タテハチョウ亜科)No.53
   香と豊富な蜜で多くの蝶を呼ぶブッドレア、家の南西・南東・北東に植えてあり香りで家を包んでいる。
 窓の多いLDK棟が日常居住、窓辺に近づき覗き込むように蝶達が挨拶にくる。その都度、カメラ片手に出迎える。
 
 7/02-04 トラフシジミ(シジミチョウ科ミドリシジミ亜科)No.54
 
 7/02 メスアカミドリシジミ(シジミチョウ科ミドリシジミ亜科)
 
 7/02 ミスジチョウ(タテハチョウ科タテハチョウ亜科)
 しばらく前から顔を見せているが撮らせてくれなく、暫く追いかけるはめに・・・・。  
 
 7/03 ベニシジミ(シジミチョウ科ベニシジミ亜科)
 
 主不在のコマツナギ、「ルリシジミ」や「ツバメシジミ」の溜り場になっている。ときには、「ベニシジミ」までもが・・・・。今シーズンは、「蝶狂人がとりもつ蝶たち」というテーマで「交尾写真」を意識的に撮り集めてみようかと思う。
 7/04 ウラギンスジヒョウモン(タテハチョウ科タテハチョウ亜科)No.55
 
 吸水そして吸蜜目的の順で飛来するが、今シーズンは吸水行動を見ていない。駐車場から農道の入口周辺の環境が微妙に変わったのかな?
 7/04 ハヤシミドリシジミ(シジミチョウ科ミドリシジミ亜科)No.56
 同一個体を角度を変え光の具合でどう映るか・・・・どう見ても同一種とは思えない「変化・・・・ゼフの七不思議」である。種の同定要件から「色」を抜いて欲しい。
 
 絵としては、この角度が最も綺麗だと思う。草の葉や木の葉より、やはりヒメジョオンのような花を添えると引き立つ。右下の画像も背景に花があるだけでも雰囲気がよくなる。
 
 基本的に青が強い耀きを見せるが、角度によっては緑が強くなるので同定に悩む。ゼフの同定は裏紋というが、それとて微妙なもので悩み始めたら悩みの渦に巻き込まれて抜けられなくなる。
 
 来シーズンは、同一個体をあらゆる角度から撮影し並べてみたい。同じ方向でも翅の開き具合や太陽光の照射角でも異なる。・・・・出来れば動画で撮れれば最高だろう。
 7/04 キマダラセセリ(セセリチョウ科セセリチョウ亜科)No.57
 花セセリがブットレアで、花穂を避け小枝で休止。何か変?な絵になってしまった。見上げて撮ると、梅雨空が面白い背景を創りだした。  
 
 背景のボカシ効果、被写体より暗くしたもの、明るくしたもの、被写体によったりネライの効果でいずれも面白い絵になるので意識して取り入れている。(まずは撮り、その次に構図、そして背景へと撮りすすむ)
 7/04 ツバメシジミ(シジミチョウ科ヒメシジミ亜科)
 
 蝶の発生が早いとか遅いと言うのは概ね5月、春の蝶迄で、青葉若葉の初夏になれば食草との関係もあるのか、その差は狭まってくる。
 7/04 オオチャバネセセリ(セセリチョウ科セセリチョウ亜科)No.58
 だいぶ擦れているので他では既に発生していたのであろう。
 6/12撮影は、今にでも泣き出しそうな夕暮れに飛来した、明日は雨との予報なのでお腹一杯に吸蜜しておきなさい。
 
 
 セセリチョウが好むオカトラノオ、ヒョウモンチョウが好むクガイソウが咲き出した。前者は困るほど増えたが後者は頂いたときの状態のままで増えていない。
 7/07 キバネセセリ(セセリチョウ科アオバセセリ亜科)No.59
 
 オスも飛来し、待望の子孫を残して欲しいものだ。食草のコマツナギも咲き始めた。カモミールを主にルピナスや園芸種と幅広く吸蜜している。
 7/07 メスグロヒョウモン(タテハチョウ科タテハチョウ亜科)
 
 目を見張るほどの鮮やかさなヒオドシチョウは、比較的長居もしてくれるのでバタフライガーデンを引き締めてくれる。
 7/11 ミヤマカラスシジミ(シジミチョウ科ミドリシジミ亜科)No.60
 
 カメラを持ってバタフライガーデンを何気なく一回り・・・・最盛期を過ぎたオカトラノオの近くで目の前を横切る黒っぽい蝶が・・・・セセリかな?・・・・いゃいゃ違うカラスじゃ。
 7/12 ヤマトスジグロシロチョウ(シロチョウ科モンシロチョウ亜科)No.61
 
 
 7月中旬と言えば夏真っ盛り、昼は30℃を超え夜は夏風邪をひくほどに気温が下がる。ブッドレアが咲き始めたと思ったら、いつのまにか終盤・・・・花期の短さを感じる。
7/12 スジグロチャバネセセリ(セセリチョウ科セセリチョウ亜科)No.62
 
 セセリチョウの仲間がブッドレアや三尺バーベナを中心に次々と訪花する。訪花初期は長居をしなく気が高ぶっているのかなかなか近づけさせてくれない。
 7/12-14 ミヤマチャバネセセリ(セセリチョウ科セセリチョウ亜科)
 
 ミヤマチャバネセセリの第1化は、摺れた個体になってやっと訪花した。そんな年は第2化の夏型が頻繁に訪花する。数日前から飛来しているが目撃だけであった。
 7/12 コチャバネセセリ(セセリチョウ科セセリチョウ亜科)No.63
   
 
 テングチョウやウラギンスジヒョウモン等と吸水での撮影が恒例になっている蝶であった。今年は吸水そのもののチャンスが皆無に近かった。この時期になると、大分黒化し擦れてきている。
 7/13 ウラナミシジミ(シジミチョウ科ヒメシジミ亜科)No.64
 
 梅雨明けもまだというのに・・・・秋を告げるウラナミシジミが飛んで来た。
 7/14 チョウトンボ(トンボ科チョウトンボ属)
 
 この時期になると家の周りを数匹旋回する。中学生時代の「昆虫クラブ」に入部したキッカケをつくったのがチョウトンボ・・・・結局はトンボよりチョウに走ったけどね。
 7/20 オナガシジミ(シジミチョウ科ミドリシジミ亜科)No.65
 
 昨年の大発生は14日だった。17日と勘違いしチェックが遅れた。・・・・と言うものの、それなりにチェックしていたので見逃してはいないと思う。今日、初めて1頭だけだが見つけた。
 7/20 クモガタヒョウモン(タテハチョウ科タテハチョウ亜科)No.66
 
 初夏の蝶「クモガタヒョウモン」も、所変われば「盛夏の蝶」となりつつある。今年のブッドレアは、気の所為か花期が短そうだ。アゲハ類がまだ来ていない。
 7/21 ヒカゲチョウ(タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)No.67
 
 ヒカゲチョウとクロヒカゲは、農道奥の沢沿い隣家の日陰部で見られるが、神経質な蝶ですぐに舞い上がってしまい撮影に苦慮する。
 7/24 ムモンアカシジミ(シジミチョウ科ミドリシジミ亜科)目撃記録
   某蝶が定着し嬉しい反面、食草の食痕が気になるほど多い。先日、増殖した若い食草、すぐ後ろを着いて回り産卵する始末。食糧不足で蝶になれないと困るので均し増殖をした。移植を終え一回り、池の端にある庭石(画像)の上に何かが・・・・。
 
 近づき確認すると何とムモンアカシジミ、カメラを取り戻る。1分足らずなのに姿は消えていた。
 7/24 アイノミドリシジミ(シジミチョウ科ミドリシジミ亜科)No.68
 
 ムモンショック・・・・ゼフの散歩道に儚い期待を抱き行って見た。この彼女が慰めてくれた。「92種目」には違いない。
 例年だと見られる種が未だに飛来しない。そんな中でも今シーズンは68種(前年57種)と盛況だった。それでも悔やまれるのは「ミヤマシジミ」と「ウラナミアカシジミ」だ。ソーラー建設の着工が遅れているようだが、来シーズンのことを考えれば「ゼフィルス」中心に変化が出るのではと危惧される。