クロツ観察 2016年度の記録
 今シーズンのクロツ観察日()20頭以上観察日() ほぼフィールド並みに観察出来るようになった(定着と認定)
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 4月24日 ツメレンゲの増殖 Back number
 発芽後、案配よく育ち始めた大株(3株)を分割しポットに植えた。大丈夫かなと思う小さなものも分割したので育つか心配だ。
 ハイポネックス希釈水を定期的にジョロで掛ける。大きくなった時点で地植えする。
 5月7日 早朝の見回りで第1化を発見
 嬉しくなり朝食を済ませ一仕事終えてから見回ると・・・・何と3頭に そして外出前にもう一回り・・・・目前で求愛そして即交尾 やったぁ~3年目にして定着なるか 翌日には4頭になっていた。
 5月22日 数日前から新たな個体(知人が蛹を持ってきてくれた)が飛んでいるのは知っていた。どちらが「それ」か分からないが交尾成立とは・・・・。
 数日後、多分別個体だと思うが交尾を確認した。こりゃ、定着も間違いないだろう。
 6月20日 第2化が発生、翌日には2頭になっていた
 6月26日 ゼフ撮影に夢中・・・・少し遠ざかっていたけど忘れてはいないよ。この後、素晴らしい「ドラマ」が展開、その一部始終も撮影できた。
 ツメレンゲを見回る・・・・7~8ヶ所(南側の庭ばかり、同時に造園した豊富にある北側では確認できず)で異変を発見
 増殖ツメレンゲでつくった東向き、西日は石で抑えられる。好環境なのかここを中心にツメレンゲの根元にアリが運んだ砂が見える。・・・・そして、ツメレンゲも「根腐れっぽい?」(食痕)。写真から分かるようにツメレンゲの脇芽が大きくなってきている。2化の発生が終えたら南側の庭に場所をつくり株分けしようと思う。小池の南側、コニファー(ブルーヘブン)の北側にあるツメレンゲを拡張してみよう。
 砂をどけてみたら「何と左の画像」。しばらく眺めていると、アリたちが「根元に引き戻す」(ベットから転げ落ちた子供を元にもどす養母たち)ではないか・・・・その行動の素早さに感動した。蛹化直前の終齢幼虫?
 7月08日 第2化本番、次々に羽化・・・・そして第3化に向けての交尾
 傷んできた3~4頭が裏庭から農道そして菜園で見掛ける。南側の庭、前述のツメレンゲ周辺で羽化直と思える個体が3~4頭飛んでいる。芝生をなめるように飛び回ったり、近くのバラの葉で「テリ張り」擬き・・・・。
 撮影中、一瞬にして交尾成立・・・・第3化への「命の伝達」を見届けた。小雨が降ってきた。雨宿りが出来る場所を探すかのように転々と連れ立って移動する。パンジーで一休み。しばらく撮影し買物に出かける。
 大画像は奥(上)、小画像は上がメスだと思われる。次の画像においてもメスは上側・・・・蝶、一般的にメスが上になると聞き及ぶ。
 7月11日 庭の小池の整備とツメレンゲの増殖
 落葉が融けて腐ったような池の水、噴水ポンプが故障してから放っておきになっている。交換ポンプはあるが、ホースの交換に手間(芝生の掘り返し、ツメレンゲの植替え)がかかる。
 脇芽が成長した大株を3株抜き取り、バラバラに切り離すとこれだけの面積に植えることが出来る。桐生砂を5袋購入したが2袋も使わなかった。
 ブルーヘブンの剪定で日当たりもあるうえ適当な日陰もできる。西側に吹き抜けを設けたので通過も出来る。そのうえ西日も抑えられる。気に入ってもらえたようで、ツメレンゲを植えているうちから数頭のクロツバメシジミがツメレンゲの周りを飛び交っている。
 8月9日 第3化(?)の本格発生
 7月末数日見掛けなく、8月に入ってチラホラ羽化直個体を確認、本日一気に8~10頭ぐらいが発生した。
 枯れてしまうほどの食痕、集中しているエリアには株分けして再移植した。このままでは、かなりあるのに全滅するのではと心配になる。
 半日当りのブッドレアの下に増設したエリアがある。ツメレンゲは今年株分した若いもの、全部に食痕がある。餌不足にならぬよう、適度に移植した。「大画像」クリック、2個の蛹を見つけた。中央背後の石柱が「小画像」、その右前が「これ」である。
 秋の発生も確実であろが、心配なことがある。植えたての若いツメレンゲに産み付けたものは早くに食潰している。増殖した隣接に移動していれば良いのだが・・・・単に食潰し成虫まで育たなければ困る。
 8月13日 最適環境
 最適環境は「西日が当らない場所」までは分かっていた。そして、その場所が先述のように「この場所」だ。大き目のツメレンゲを植えた場所だ。
 左隅に草が生えている。草をどけてみたら石に4個、草に3個の蛹化前の幼虫がへばりついていた。ツメレンゲもチェックしたら数個いた。「蛹化する石壁」と「雨風・外敵」を遮る「芝」のようなものが必要だ。
 8月15日 エリアの拡大
 早朝から探すことなく目に入ってくるほどの数が飛び交っていた。食痕の著しいエリア、蛹化の前段階の終齢幼虫が石に張り付いていた。ブッドレア・フラワーパワーの下にエリアを増築、8月26日に補充移植をした。
 増築エリアの手前の通路を挟んで花壇がある。そこに今日発生した2頭が陣取っている。如何にも「早く家を造ってくれよ」とばかりに・・・・。
 「木の根」のオブジェに止った。新築エリアの撮影に「TG-4」を使った。そのままの継続撮影、180mmマクロより蝶全体にピントが合うも背景がうるさい。
 昨秋に植えた山野草のフウロソウだ。花の割に枝振りが良く場所ばかりとるので半分ほど抜いた。1本残しておいたので好んで吸蜜滞在している。残しておいて良かった。
 エノコログサ(狗尾草)は勿論花壇に生えた雑草だ。この草は、クロツバメのお気に入り(撮影者にとってもお気に入り)・・・・抜き取らなくて良かった。(実は、取り残し)
 8月23日、数多くのクロツが家の周囲を飛び回る。羽化前の蛹も数多く、近々に発生したらツメレンゲが全滅してしまう。翌々日にツメレンゲの補充を行う。
 9月23-24日、試しに数えてみたところ23日は約20頭、良く24日は25-30頭と凄い数だ。イワレンゲにまで産卵、この卵は来春に羽化するものだろうか、26日に補充。来年用にとポット15個に植え、見えない場所に置いたが数時間で見つけられてしまった。
 10月4日、未だ飛び回る数は減っていない。蛹もあるので、10月中は発生するだろう。花を咲かすツメレンゲも根元からバッサリ喰い千切られているものもある。来年の補充用に(隠して)栽培しているツメレンゲまで探し出し産卵を、これは来春に羽化するものだろう。
 10月19日、朝晩の冷え込みや朝露等で秋の深まりを感じる。そろそろフジバカマの刈り取りもする頃になった。クロツバメシジミも数頭飛んでいるが、今シーズンもお終いになる。
 10月26日、昨日は今秋初の冷え込みで朝の7時の気温は-0℃と氷点下!。流石に死に絶えたかと思い一夜明けての今朝、霧が晴れるのを待ち見回った。何と新鮮な個体を含め4頭が日向ぼっこ・・・・それも飛び回っていた。
 今シーズンは定着の年、「成虫・交尾・卵・幼虫・蛹」と十分に楽しませてもらった。来シーズンも頼みますよ!