鹿狼山(福島県新地町) ; 言い表せぬ複雑な心

− 2004.12.19(日) 晴れ −

 月に一度の仙台出張、今月は忘年会にご招待されたので一泊二日になりました。忘年会は、秋保温泉「ホテルニュー水戸屋」でした。
 7時に朝食を済ませ、会長様に仙台駅まで送って頂きました。仙台発9:25→岩沼9:44→新地着10:12の列車で、岩沼駅で山歩きの友人だったAさんが乗車し新地駅で同業者のAさんが出迎えて下さる予定です。 
蔵王連峰 新幹線の車窓より 青麻山 新幹線の車窓より
 上の2枚の写真は18日の朝、白石を過ぎた辺りで新幹線から撮ったものです。夜明け前の5時に家を出た時は星が降る空でした。福島までは快晴、宮城に入ったらご覧のように雲の多い空模様でした。
 仙台駅で乗ったタクシーの運転手さんの話だと、昨日が初雪で泉ケ岳では除雪車が出たとのことでした。暖冬とはいえ長野の初雪はまだです。
 仙台駅で時間を費やしても仕方が無いので9時10分発に乗り、岩沼駅のホームで9ケ月ぶりに“第二の故郷”の空気を吸いました。駅から眺める景色、何も変わっていません。

 左の写真は東北本線(館腰〜岩沼)の車窓から眺めた高舘丘陵です。30回以上歩いた馴染みの里山です。

 空も雲も空気も景色もみな暖かく柔らかく包んでくれました。これが“東北の良さ”というものなのでしょうか。
高舘丘陵 東北本線の車窓より
 常磐線の新地駅は、宮城県ではなく福島県です。時刻通り10時12分に着きました。ローカル線の駅、多分二度と乗り降りすることのない駅でしょう。
 切り替えしなく回転出来そうにない狭い駅前ロータリー。そこには、既にAさんが出迎えて下さっていました。岩沼でドッキングしたAさん、今日はダブルAさんが里帰りを出迎えてくれました。文字通り“えぇ(AA)日”になりそうです。 
福島県側から旗巻峠を越え“蝶と里山の浪漫紀行のルーツ”である旗巻古戦場跡へ
旗巻古戦場跡
植樹時の思い出を語る 言い表せぬ複雑な心
 先に出迎えて下さったAさんが送ってくれた“写真で気になっていたこと”が明らかになりました。植樹したのは3月8日、雪の降る寒い日でした。きちんと根付いてくれるだろうかという不安が的中。
 右上の写真、植樹したミモザは記念柱の左の枯れ木、青々としているのは保勝会のK会長様が植え直して下さったミモザです。残念という気持ちもありましたが、植え直して下さったK会長様のお心使いに熱いものが込み上げてきました。 
170歳(3名の合計)の山歩き
 ダブルAさんと私、その年齢の合計は170歳、こう計算してみると我ながらビックリします。

 この季節、里山を除けば冬景色になり山歩きのビギナーは阿武隈などの里山をターゲットにします。今日の鹿狼山は、元旦のご来光を除き今までにない多勢のハイカーで賑わっていました。

 この後旗巻峠に立ち寄り、鹿狼山にも登ることができました。
鹿狼山の山頂 樹海の森コースより
左がダブルAさん 鹿狼山の山頂で 相馬港方面
 Aさんに山下駅まで送って頂きました。駅に着くのと同時に列車も入ってきました。フリーエリア切符を持っていたので改札口で見せるだけで飛び乗り、仙台を予定より2時間早い新幹線に乗り、家には19時少し過ぎに着きました。
 記念植樹のミモザ・アカシアが根付いていなかったことを、妻に話すと悲しむかと思いましたがありのままの事実を告げました。