蛤山 ; 早すぎたエビネ特集

− 2001.6.3 (日) 快晴 −

 蔵王連峰の南端から南西5kmに位置する蛤山(1014m)は、七ケ宿町の町営「青年旅行村」の南から登ります。車道に面した入口は、私有地につき通行禁止のクサリが張られています。そこから林道を約1700m、更に登山道を約2000m登ると山頂です。
 南蔵王連峰
  ふるさと緑の道、秋山沢より
 蛤山と長老湖
  ふるさと緑の道、長老湖より
 山に登る予定はしていたものの、どこの山にするかは決めていませんでした。ヤマケイの「山の花」に、エビネは4〜6月に咲くと記されていました。そして、エビネの群生が印象的であった「蛤山」を思い出しました。
 蛤山に行こうと決め家を出たのは午前9時半、雲一つない快晴です。途中で、トップページの衣替え写真(夏に桜では)を撮影しました。東北自動車道の村田IC脇の村田−蔵王線の村田町と蔵王町の境界に、知る人ぞ知る「蔵王眺望スポット」があります。
 遠刈田温泉街の目抜き通りは、大道芸フェスティバルが開催され通行止めでした。左上写真は遠刈田温泉から蔵王山麓づたいに七ケ宿町に向かう「ふるさと緑の道」から眺める南蔵王の全景です。そこを通過し蔵王連峰最南端の不忘山を周り込み、七ケ宿町に入ると「長老湖」が右下に見え、後方の貝殻を伏せたような山並みが「蛤山」です。
 家に戻り写真を拡大して気づいたのですが、右上写真の中央部(雲の右下、濃い部分の上)に白い点が見えます。崩れて地肌が現れている場所で、左下写真の登山道入口の左手林道の行き止まり地点です。この上が「蛤山の第二展望地点」で、右下写真の不忘山(1705m)が見えます。南東方向に阿武隈高地、南南西方向に吾妻連峰が見えます。登山コースの、半分弱の地点です。登山道は、右から回り込み稜線に出ます。
 登山道入口
  車道から約1.7kmで林道はなくなる
 蔵王連峰最南端の不忘山
  登山道入口の展望地点より
 登山道(左上写真)の右手、木間から不忘山が見えます。ナラの樹林帯を越え、稜線に出る手前あたりから「コケイラン」(右上写真)が咲いていました。私の記憶は、山頂手前に群生していたエビネです。
 登山道
  右手木間から不忘山が見える
 コケイラン(ササエビネ)
  ラン科 コケイラン属
 蛤山の山頂は展望がきかないので、登山道で前半の昼食をとりました。真夏のような天気ですが、蛤山一帯はとても涼しい風が吹いていました。ここは、いつきても風の強い場所です。稜線に出ると「蛤山の第一展望地点」があります。2番目の写真、雲の下あたりのピークです。
 登りに約3時間、下りに約1時間半弱、万歩計は14500歩、17時の帰宅で疲れました。思いつきの「エビネ特集」は、少し早かったようです。