薬莱山(宮城県小野田町) ; 秋霞が漂う加美富士

− 2001.11.03 (土) 曇り −

 薬莱山(553m)は加美富士とも呼ばれ、舟形山の広大な裾野が北東端で平野に没するところに位置する独立峰です。新第3紀の火山で、県北の大崎平野一帯から指呼できる目立った山だけに伝説が多く残っています。

 天平、多賀城の鎮守府将軍である大野東人が山形への道を開削する際に山頂に薬師如来を奉って安全を祈願したとか、坂上田村麻呂がこの山へ向けて射った矢がどこを探しても見つからなかったので「矢喰い山」と言われ(田村麻呂伝説;Click Me!)後に薬莱山になったとか・・・・。
 
小野田町大宮神社付近から眺める山容 山頂まで706段の階段が(登山道)
 今日の山歩きは、昨夜の時点では北泉ケ岳、出発直前で後烏帽子岳に変更、8時に家を出て市内を抜ける頃に再変更して薬薬山に決定しました。コロコロ変わったのは空模様(青空一つない曇り空)のためです。
 薬莱山に決まった経緯は、夕刻から雨という予報なので、私が登った山で友人が登ってない山、それに雨にあっても心配ない山という条件で検索した結果です。
 仙台南ICから大和ICまで東北自動車道を利用し、登山口がある薬莱レストハウスに着いたのは10時少し過ぎでした。薬莱山の正式な登山口は、山容写真中央に見える緑地(スキー場)の最上部にあります。

 レストハウス前に鳥居があり、スキー場の左端の直線舗装路を登り詰めた所にもう一つの鳥居があります。そこを通り抜けると、山頂まで続く706階段(登山道)が始まります。階段の段差は、珍しく歩幅に合っています。

 登山道周辺の紅葉を眺めながら、100段目・300段目・500段目で休憩(自然の美しさを満喫するために立ち止まったのですよ)し、山頂に着いたのは11時半少し前(コースタイム45分に対し1時間15分費やしました)です。
 
 
薬莱山の南峰(山容写真の山頂左端) 南峰から北峰の紅葉を眺める
 南峰で昼食をとり、山頂の紅葉や麓に漂う秋霞(稲のワラ等を燃した煙が無風なので立ちこめる)を眺め、12時に山頂を後にしました。北峰経由で自然度の高い急坂を一気に下りレストハウスから続く舗装路に出たのは12時30分です。

 舗装路を30分弱歩き、13時にレストハウスに着きました。万歩計のカウンタは山頂で2200歩、舗装路に出た所で4000歩、最終で6600歩でした。
 
小野田町上空に漂う秋霞 薬莱山の北峰(山容写真の山頂右端)
 昼食後1時間というのに、薬莱山の南側にあるお店で「手打ちそば」を食べ、薬師の湯で汗を流し16時30分に帰宅しました。

 明日は、北泉ケ岳に登る予定です。紀行文を書く今、外は雨です。TVニュースで「今夜の山は初雪になりそう」と報じていたようです。