深山(宮城県山元町);奥羽目標に足慣らし

− 2002.7.30 (火) 晴れ −

 近いうちに奥羽山脈に行こうと思っています。山歩きから遠ざかってしまったので、暑いのを承知でトレーニング目的で深山(287m)に登りました。

 登山口のある深山山麓少年の森「菱沼の郷」に着いた時は、12時を少し回っていました。最も暑い時間帯の山歩きです。
 
展望台から岩沼方面の眺め 山頂から相馬方面の眺め
 いつもは湿度が高い雑木林の登山道、思いのほか爽快でした。駒がえしコース〜展望台〜山頂〜鷹討コース、万歩計で8100歩、約2時間半のトレーニングでした。

 暑さも手伝い、ドレーニングが目的であったはずなのに、深山歩きが目的に代わってしまいました。こんなことで、奥羽山脈に行けるのかね。いつもの山歩きの友と冗談を言う始末でした。

 このところ中高年ハイカーの事故が増えているので、トレーニングをしておかないといけませんね。
 
ショウジョウトンボ(未成熟体) ショウジョウトンボ(成熟体)
 この時期、花も少なく蝶の姿は全くといってよいくらい見かけません。代わりにトンボが多いこと、水場でオニヤンマの産卵風景を撮影したのですがピンボケでした。

 暑くて仕事にならない、
可愛いシロちゃんのことが心配で仕事にならない、そう言いながらの山歩きでした。
 
 

●シロちゃんのこと


 彼女は満14歳、人の年齢だと72歳の老女です。一部既報(
Click Me !)ですが悲しいお話をすることになってしまいました。
 
シロちゃん(撮影日;’02,7,29 夜)
 彼女は3年前(’99,9)に、猫エイズ(FIV;猫免疫不全ウィルス感染症)を発症しました。この病気にかかると、免疫力が低下し口内炎の合併症を起こし何も食べられなくなってしまいます。’86年に初めて米国で見つかった病気です。彼女が生まれる2年前のことです。

 発症してから3年が経ちます。この間、短い時で1週間、長くても3週間に一度、免疫注射をしてきました。この注射をすることで口内炎(腫瘍)が治まり普通の生活を送ることができます。

 昨年の6月には、口内炎(腫瘍)が悪化し免疫注射の効力が低下したので摘出手術をしました。

28日
 夜、私の部屋に来て何かを伝えたい様子でした。しばらくして、かなり多い血便をしました。初めてのことです。

29日
 主治医の先生に診て頂くと「とても危険な状態です。2〜3日が山でしょう」と告げられ、妻と私はその場に呆然と立ち尽くすだけでした。5時間強の点滴をし、連れ帰って写真を撮りました。その後、荒々しい呼吸、おさまったと思ったら昏睡状態に陥ってしまいました。

30日
 昼前から点滴をし、夕方に戻ったところです。昨日と違い、看護婦さんは「シロちゃん、明日もいらっしゃい」と言ってくれませんでした。今、シロちゃんは、私の足元で寝ています。時々、寝返りをうっています。
 その後、ヒョコっと起きてフラフラはするもののトイレに行ったり、洗濯物を入れる籐の籠でツメを研いだりしています。元気になったのかなと思うと再び倒れこんで寝てしまいます。何が現実なのか、悪夢であって欲しく願っています。

31日
 連日、真夏日です。健康でもだるく辛いです。廊下の涼しいところで横たわり静かに呼吸するだけです。病のことを除くと、いつもの昼ねと何ら変りません。少しでも長く一緒に居ようと、私の事務所に連れてきています。

1日
 今日は快晴です。とても暑くなりそうですが、風があるので日陰は涼しいです。廊下で時々寝返りを打って寝ていました。
 午前10時頃、様子がおかしいと妻が呼ぶので、そばで見ていてやりました。妻と私に看取られ午前10時20分に亡くなりました。
 シロちゃんは抱っこが好きでした。強く抱きしめてやりましたが、もう反応はありません。私達の心の中でいつまでも生き続けるので、さよならは言いません。